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時間軸を限定したネーミング
ネーミングで時間やシーンを限定することは、少し前までは業界では半ばタブーとされていました。
曰く、時間限定にすると、それ以外の時間に売れなくなる。
曰く、シーン限定にすると商品の範囲が狭くなってしまう。などなど。
しかし最近ではあえて時間やシーンを限定することで新たな商品カテゴリーを創造し、これまで無かったマーケットを開拓したといえる商品も増えています。
ここでは、時間軸やシーンを限定したネーミングについて、その特長などを紹介させていただきます。
●時間軸を限定した商品名の例
★朝限定
・WONDAモーニングショット(アサヒ飲料)
コーヒーを朝に飲む人は多いですが、昼食後や3時前後の休憩タイム、仕事終わりの一杯など様々な飲用シーンが想定される中で、あえて「朝専用缶コーヒー」という
新ジャンルを打ち立てて成功した商品です。時間軸限定ブランドの先駆けともなりました。
・ミニッツメイド朝バナナ(日本コカ・コーラ)
忙しく時間の無い朝に何を食べるかは迷うところですが、あえて「朝バナナ」というストレートな表現で、「朝に栄養吸収の良いバナナを」という商品コンセプトが伝わりやすい表現になっています。
・ウコンの力・モーニングレスキュー(ハウス食品)
「ウコンの力」は肝臓の能力をアップさせる効果があり、夜お酒などを飲む前に飲まれることが多い商品ですが、この商品はそれを「朝」にシフトすることで飲み疲れの朝の苦しさを助けるというコンセプトを表現しています。
★昼限定
・午後の紅茶(キリンビバレッジ)
「午後」なので厳密には「昼限定」ではないですが、午後の昼下がりにゆったりと紅茶を飲むというイメージが伝わる王道的なネーミングになっています。
★夜限定
・おやすみ中にキレイ育む/コラーゲン ディープイン(カネボウ)
「キレイは夜つくられる」をテーマに、時間に注目して設計された商品です。寝る前に飲んで、おやすみ中にキレイを育むという特長をストレートに表現しています。
今回、時間限定ということで朝や昼、夜などにしぼった商品を調べてみました。
やはり健康=朝食というイメージも強いのか「朝専用」は上記以外にも多くの商品が見受けられましたが、昼、夜になるとかなり商品例が少ないというのが現状でした。
朝商品が既に飽和状態に達している中、今後は昼限定、夜限定という新商品が出てくることも考えられます。
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