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中国ネット事情
現在、日本でのネット利用者は1億人前後と言われていますが、お隣の中国でのインターネット利用人口は5億人を超えており、今や中国は、世界最大級のネット大国と言われています。
中国でも、インターネットはマーケティング戦略のツールとして見逃せないものとなっており、どのような戦略を立てるのかが重要です。
今回は中国のインターネット界隈で話題になっている用語をご紹介します。
●若者に使われているネット用語
・売萌 (マイモン:mài méng)・・・アニメなどのキャラクターが萌えるポイントを押しつけがましく強調することです。作品を売るために可愛らしい表情やしぐさをわざとらしく行う、いわば「萌えの押し売り」状態のことで、そのようなわざとらしさに冷めてしまうオタクも多いようです。日本で言う、「あざとい」という意味です。
・腫了吗? (ジョンルマ:zhǒng le ma)・・・元は怎么了(ゼンマラ:zěn me le)の音に近いことから漢字を置き換えたものです。両方とも「どうしたの?」という意味です。「腫了吗?」本来の意味をそのまま訳すと「(足が)腫れたのですか?」になるのでご注意を。
・LAG (ラグ)・・・英語の「LAG(遅延)」が転じて「時代に遅れている人」のことを指します。日本のネット用語で言う「情弱」のことです。情弱とは、情報弱者の略省で、情報にアクセスするための環境が十分に整っていないため、情報が十分に得られない人のことです。ネット上では「そんなことも知らないの?」という意味で罵倒語として情弱が使われています。また、ネット上で囁かれているデマを鵜呑みにし、釣られてしまう人もそう呼ばれます。
・EDD ・・・「少し、ちょっと」の意味です。一点点(yī diǎn diǎn)の頭文字だけをとったもので、YiをEに変え作った造語です。
・QK (キュウケイ) ・・・休憩のことです。日本語の「休憩」から使われ始めた言葉です。
●ブログや投稿で有名になった人
・TOKYO PANDA (日本人女性)
インターネット通販の「淘宝(タオバオ)」で購入した服を自らコーディネート、紹介しているカリスマブロガーです。ネット発のファッションリーダーとして、今やマスコミ、企業がこぞって注目しています。
・芙蓉姐姐 (中国人女性:フーロンジィエジィエ:fú róng jiě jiě)
中国の「元祖ネットアイドル」。大学HPの掲示板などにセルフポートレートを投稿。容姿だけでなく、ナルシストとも取れる奔放な言動で一躍有名になった人です。現在はテレビに出演もしています。日本のメディアでも取り上げられている程の人気ぶりです。
・乞丐王子 (中国人男性:チーガイワンズ:qǐ gài wáng zǐ)
ホームレスをしていた際の写真が投稿され、すごくイケメンな人と紹介されてからはその投稿者のサイト閲覧数が急激に伸びて、マスコミに取りあげられました。また、こちらも日本のメディアでも取り上げられている程の人気ぶり。ホームレスから一転有名人に、今では中国人で知らない人はいないほど有名になった人です。
中国ではfacebookやtwitterと同じSNSとして、QQ(キューキュー)、開心網(カイシンワン)、微博(ウェイボォ)が一般的なコミュニケーションのツールとして使用されています。
日本と同じく、中国でもネット用語は一般的な場で使われることは少ないですが、急激な情報化が進んでいる現在の中国において、このような言葉の存在は、今後のマーケティング戦略において大きなヒントとなるかもしれません。
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