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居酒屋ネーミングのトレンド
今年も残り2ヶ月となり、早い人はすでに忘年会の計画を練っていることでしょう。
ところで、居酒屋を探していると、なんだか似た名前の店が多いように感じることがないでしょうか?
どうも居酒屋の名前にもトレンドがあるようで、今回はそんな居酒屋ネーミングの傾向を検証してみます。
・○○農場(例:塚田農場、山内農場など)
今最も流行の表現だと思われます。「農場」、「牧場」というワードから、産地直送感、おいしさ感がイメージできます。宮崎料理を扱った居酒屋チェーンのヒットもあり、そこに便乗するような形で名付ける店も多いようです。
・金の○○、黄金の○○(例:黄金の蔵、黄金の鱗、金の蔵Jr. など)
「金」は高級感を出すのに有効なワードです。弊社でも過去のニューズレターで取り上げています。
高級路線の店というよりは、むしろ均一価格や低価格帯の店で使われる傾向があるようで、直接「高級」とは言えないけれども、「金」という言葉で高級感をイメージさせるという狙いがあるのかもしれません。
・月の○○(例:月の宴、月の雫など)
居酒屋と言えば、「夜」という印象がありますが、「月」はそんな「夜」を連想させる言葉です。「夜」と直接的に表現するよりも、「月」と言ったほうが情緒的でおしゃれな印象を与えます。
・○○の宴(例:千年の宴、星夜の宴など)
こちらも、直接「宴会」というよりも、「宴」と呼んだ方が、どことなくおしゃれさが感じられます。言葉の意味上、もはや「宴」=「居酒屋」を指す記号として成立していると言えるでしょう。
ところで、居酒屋の名前は扱う料理の国籍やカテゴリーにかかわらず、基本的に日本語発想が多く、英語の発想はあまり見られません。
英語発想はどうしても文字や音が長くなりがちで、特に居酒屋の場合は、予約などの電話応対で言いにくいという、業界ならではの事情もあるようです。
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