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風邪薬のネーミング
暑い夏が過ぎ、短い秋もあっという間に終わると、いつの間にかもう冬。
寒さで朝が起きづらい季節になると、流行り出すのが風邪です。
風邪を引くとつらいですが、今では薬局やコンビニなどで手軽に風邪薬を買うことができます。ただあまりに種類が多くて、選ぶのに困っている人も多いのでは無いでしょうか。
今回はそんな風邪薬のネーミングをご紹介していきます。
●ルル(第一三共ヘルスケア)
歴史のあるブランドで、発売は1951年で既に60年以上使われています。
ルルの由来は英語のLULL(鎮める、和らげる)から命名されたとのこと。
短くて音感も親しみやすく覚えやすい名前といえます。
派生商品としてルルアタック、ルルAゴールドなどがあります。
●ベンザ(武田薬品)
こちらも古くから使われ発売は1955年から。
名前の由来は発売当初の成分のピリベンザミンから。
3音で覚えやすく濁音が含まれているので重厚感が感じられます。
派生商品としてベンザエース、ベンザブロックなどがあります。
●パブロン(大正製薬)
発売は何と1927年と既に80年以上使われています。
意味は英語でPAN(全て)とBRONCHIAL(気管支)からの造語で「気管支全体に効く」という意味があるそうです。
音感的に「~ン」で終わっているため薬品らしさがあります。
派生商品としてパブロンSゴールド、パブロンエースなどがあります。
●エスタック(エスエス製薬)
発売は1965年とこちらも50年近く使われています。
意味は社名のエスエスのエスに「風邪にアタック」を組み合わせた造語です。
社名とリンクしているのでドリンク剤のエスタック同様、発売元を想起しやすい名前になっています。
派生商品としては、エスタックイブ、エスタックイブファインなどがあります。
●コンタック(グラクソ・スミスクライン)
発売は1966年。意味は英語のCONTINUOUS ACTION(持続性効果)からの造語です。軽快さが感じられるネーミングです。
派生商品としては新コンタックかぜ総合、新コンタックかぜEXなどがあります。
風邪薬のネーミングについてご紹介しましたが、改めて感じるのはロングセラーが多くほとんどの商品が発売50年前後となっています。市販の風邪薬は新規参入が難しいと言われていますが、やはり薬だけに長年の使用による信頼感がポイントと言えるでしょう。風邪薬を探される時には名前の由来を考えてみるのも興味深いかもしれません。
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