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プラスチック代替素材のネーミング
2020年のレジ袋有料化を契機に、日本でも脱プラスチックへの取り組みがますます求められています。
例えばレジ袋の場合、エコバックを用いるという手段がありますが、もう一つの選択肢として「プラスチック代替素材」というものもあります。
大手家電量販店などでは、レジ袋の素材を代替プラスチックにすることで、無料化を継続しています。
そのようなプラスチック代替素材のネーミングを考察してみると、現状では大きく分けて2つのパターンがあるようです。
1.「原材料名」からの発想
比較的、ベンチャー企業発の商品に多い印象です。
「プラスチックから別のものに置き換えた」というメッセージに繋げやすいのが特長です。
偶然にも、LIMEX、Plax、HEMIX、のように、「原材料名」+「X」という表現が多いのも興味深いところですね。
【例】
● LIMEX / TBM … LIME(石灰)
● Plax / バイオワークス
● PLAiR / リコー
… PLA(ポリ乳酸/植物由来の樹脂)
● HEMIX / 事業革新パートナーズ
… HEMICELLULOSE
(植物の細胞壁に含まれる、セルロースを除く多糖類の総称)
● PAPLUS / カミーノ … PAPER(紙)
● セルブレン / ダイセルミライズ
… CELLULOSE(植物の細胞壁の主成分をなす多糖類の一種)
● プラントファイバーセラミック / アミカテラ
… PLANT FIBER(食物繊維)
2.「環境配慮」からの発想
「ECO」、「GREEN」、「BIO」のように、他ジャンルも含め、これまでのエコ系商品にも多く使われているキーワードを用いた表現です。
先述の「原材料名」と比べ、具体性で劣るというデメリットこそありますが、一方で、広義であるが故に、地球や社会全体へのメッセージに繋げやすいというのはメリットとも言えます。
そのため、SDGsへの取り組みが特に求められる大手企業は、こちらの手法を好む傾向があるようです。
【例】
● エコディア / 東レ
● ECOLA / 花王
● Green Planet / カネカ
● BioPBS / 三菱ケミカル
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