最新ネーミング事情Vol.145


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イメージを広げるカラー名

ネーミングには様々な種類があります。商品名やブランド名、社名に機能名、商業施設の名称などなど。今回ご紹介するのはカラー名です。
多様なジャンルでユーザーのイメージをかきたてる色名が使用されています。自動車、インテリア、ヘアカラー、衣服、文具etc.。以下にタイプ別に印象的なカラー名をとりあげてみました。

●既存の色名(ホワイト、ブルー、レッドなど)に形容詞的な単語をプラス
色名が最もイメージしやすいオーソドックスな表現です。
わかりやすい反面、ともすれば普通な印象になりがちなので形容詞的な単語には ある程度のアクセントが必要な場合もあります。
  • ピュアレッド(SUBARU/自動車)
  • ダークブラウン(資生堂/ヘアカラー)
  • オータムブラウン(LIXIL/サッシ)
  • グラデーションピンク(パイロット/多色ボールペン)
  • シャンパンゴールド(三菱電機/エアコン)

●既存の色名はないが、聞いてなんとなく何色かイメージがわかるもの
単語自体に色のイメージが含まれているのがこのタイプです。
そのため単語には誰でも色がイメージできる、ある程度のポピュラーさが求められます。
  • Aqua/アクア(アリミノ/ヘアカラー)
    AQUA(水)の意味からブルー系の色がイメージできます。
  • カフェオレ(パナソニック/コーヒーメーカー)
    カフェオレ(ミルク入りコーヒー)からアイボリー系の色がイメージできます。
  • ライム(トンボ鉛筆/ボールペン)
    ライム(柑橘類)からグリーン系の色がイメージできます。

●既存の色名がなく、聞いても何色かはわからないもの
このタイプはカラー名を見ても説明があるか、単語の予備知識がないとどんな色かがわからないものです。狙いとしては個性的な表現で差別化を意識したり、より専門性を強調する時に使用されます。
  • Matte Axinit/マット・アクシナイト(TREK/自転車)
    Matteはカラー用語で赤みを抑えたブラウンのこと。Axinitは焦茶色の天然石です。
  • ニュートープ(ゴールドウイン/ジャケット)
    Taupe(トープ)はモグラのフランス語でグレイがかったブラウンを意味するカラー用語です。
2021年5月更新
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