最新ネーミング事情Vol.147


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お中元関連商品(ギフト)のネーミング

7月に入ると気になるのがお中元。
昔と違い誰もが贈るとは限らないとは言え、まだまだ習慣としては根強いものがあります。実はお中元は道教に由来する行事で、もともとは旧暦の7月15日に行われていましたが現在では新暦の7月15日または8月15日に行われます(地域によります)。

今回はそんなお中元商品の定番といえるハムギフトの主なネーミングを取り上げてみました。
既存ブランドに「○○ギフト」「○○セット」としているケースが多い中、ハム・ソーセージ業界は各社ギフト専用のブランドを冠しているのが興味深いところです。

  • 王覇(おうは)、煌彩(こうさい)/丸大食品
    ・王覇:王覇とは辞書によると「王道と覇道、王者と覇者」の意味があるようです。丸大食品の該当HPでは「王道の詰合せ」というコピーがあります。モンドセレクション最高金賞を受賞した王道のハムギフトをイメージしているようです。
    ・煌彩:こちらは辞書にない造語で、該当HPでは「笑顔を集う食卓に、人気のハムをバラエティ豊かに揃えました」とあるので、煌めくような笑顔を彩るギフトをイメージしているようです。

  • 伝承(でんしょう)/伊藤ハム
    伝承は辞書によると「集団の中で古くからある風習、言い伝えなどを受け継いで後世に伝えていくこと」とあります。また伊藤ハムの該当HPを見ると「伝統を誇る贈り物」や「贈り物は、伊藤ハムの『伝承』」というコピーがあります。また派生商品として「伝承献呈」や「伝承の響」などがあるようです。

  • 美の国(うつくしのくに)、日本、本格派/日本ハム
    HPを見ると、「人まかせにしたら、本物はつくれない。そんなこだわりから生まれたハム」「豊かな自然の中で、愛情を持って豚を育てる国内自社農場」とあります。国産原料にこだわった本格派のハムギフトをイメージしているようです。またそれ以外ではその名も「日本」やシンプルな「本格派」などのギフト商品があります。

  • 匠の膳(たくみのぜん)、匠逸品(たくみいっぴん)/プリマハム
    HPを見ると「歳月が、造りあげた贈りもの。」というコピーが見られます。こちらも国産豚肉を使用し、匠の技術で作られた信頼感のあるギフトを表現しているようです。また同じく「匠」の文字を使用した「匠逸品」も展開しており、こちらのコピーは「受け継がれる匠の精神と技」となっています。
2021年7月更新
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