最新ネーミング事情Vol.146

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雨の名前

例年6月に入ると梅雨入りすることが多いですが、今年は少し早く西日本では5月中旬から梅雨入りしたことがニュースになりました。日本は雨が多く、また古来から農耕生活をする上で、雨に対して敏感である必要があったため雨を表現する言葉が豊富にあります。今回は雨の種類を表現する言葉をいくつかご紹介します。

  • 霧雨(きりさめ)
    霧のような細かい雨で水滴の直径0.5mm未満をこう呼びます。低い層雲から降る雨です。
  • ゲリラ豪雨 
    予期せず短時間に、狭い地域で大量に降る雨を、奇襲を行うゲリラにたとえた言葉です。比較的 最近から使われ出した言葉に思えますが最初に「ゲリラ豪雨」が使われたのは1969年の読売新 聞だそうです。ただ一般的に広く使われるようになったのは2000年代以降と言われています。
  • 小糠雨(こぬかあめ)
    雨滴が霧のように細かい雨で、糠雨とも言います。
  • 驟雨(しゅうう) 
    急にどっと降り出して、しばらくするとやんでしまう雨、にわか雨、夕立とも。「驟」は「急に、突然に」 などの意味があります。
  • 滝落とし(たきおとし) 
    雨などが滝のように落ちること。尺八に使われる古典曲名のひとつでもあります。
  • 狐の嫁入り 
    日が照っているのに、急に雨がばらつくこと。天気雨とも言います。ネーミングの由来は諸説ある ようですが昔は天気雨は怪奇現象として不思議がられていたので「狐に化かされているのではな いか」とする説があります。
  • 片時雨(かたしぐれ)
    空の一方では時雨が降りながら、一方では晴れていること。冬の季語でもあります。
以下は英語による雨の種類を表現する言葉です。
  • SHOWERING にわか雨、急に降り出した雪の意味も
  • POURING 激しい雨、土砂降り
  • DRIZZLING 細雨、霧雨、小糠雨
  • THUNDERSTORM 雷雨、雷をともなう雨嵐
2021年6月更新
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