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最新ネーミング事情 Vol.127 「クラフト」飲料のネーミング

クラフト飲料がブームになっており、今年3月にはサントリーのコーヒーブランドBOSSが紅茶を発売し、話題となりました。今回はクラフトが含まれている飲料のネーミングをピックアップしていきます。

■クラフトボス/サントリー
500mlペットボトルコーヒー市場を生んだ存在で、この商品のヒットにより、各飲料メーカーが「クラフト」路線に追随し始めたと言っても過言ではないでしょう。
近年はコーヒーにとどまらず、紅茶飲料「クラフトボスTEAノンシュガー」や、「クラフトボス ミルクティー」を発売。特に若い世代や女性から多くの支持を受けているそうです。

■ジャパン クラフトマン/コカ・コーラ
「ジャパン」という言葉から、日本ならではの誠実さや品質の高さをアピールする狙いがあると推察されます。
現在6商品まで展開しており、水出しなので、すっきりとした味わいが特徴になっています。※2019.11

■ワールドクラフトラテ/森永乳業
ジョージアが「ジャパン」なら、マウントレーニアは「ワールド」で勝負しています。
世界5か国の豆を厳選し、焙煎しているとのことです。それぞれの豆にほどこした、ミルクに合う香りと味わいを引き立てる焙煎が深いコクを堪能できる商品です。

■グランドキリン/キリンビール
ネーミングではないですが、グランドキリンのショルダーフレーズは「KIRIN’S CRAFTMANSHIP」となっています。
元々「クラフト」ブームはコーヒーではなく、「クラフトビール」のヒットが源流にあります。ある意味では、「クラフト」飲料を最初に大手メーカーでヒットさせたのはこの商品と言えるかもしれません。

最近は「ビール」や「コーヒー」だけでなく、「果汁飲料」や「コーラ」まで、「クラフト」の波が来ているようです。今後、どのような「クラフト」飲料が出るか楽しみですね。