今年のゴールデンウィークは、改元の祝賀ムード一色でした。改元を記念した「令和グッズ」も様々な業界から展開されており、この流れはしばらく続きそうです。
今回はあらためて新元号「令和」についてまとめてみました。
●語源
万葉集にある「初春の令月にして 気淑く風和ぎ 梅は鏡前の粉を披き 蘭は珮後の香を薫す」との文言から引用。人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ、という意味が込められているとのことです(平成31年4月1日首相臣記者会見より)。
●スペル
スペルは「Leiwa」ではなく「Reiwa」です。これは「国の公文書はヘボン式ローマ字で表記する」という決まりがあるためです。今年の4月29日に「“平成”最後の“昭和”の日に大阪の“大正”駅で“明治”の“R-1(令和元年)”を飲む」ことがSNS上で話題になりました。
●アクセント
アクセントは特に定められておりません。ただし、放送各社では統一する方向で進めており、NHK、テレビ朝日、フジテレビ、テレビ東京は「れいわ↓(頭高型)」、TBSは「れいわ↑(平板型)」としています。発表時の菅官房長官や安倍首相の発音が頭高型だったため、現状では頭高型が主流のようです。
●商標出願状況
特許庁によると、「令和」の文字を含んだ商標の登録申請が、元号発表から約1週間で32件あったとのことです。これらはインターネット申請の数で、郵送などは含まれていないので、更に増える可能性があります。
しかしながら、特許庁は昨年の6月の時点で、「元号のみ」もしくは「元号と識別力のない文字を組み合わせた商標(例:饅頭に対して「令和饅頭」など)」は識別力が無く、登録できないと発表しています。
現在出願中の商標についても、登録には高いハードルがあると推察されます。