先月、上野動物園のパンダが赤ちゃんを産んだことで話題になりました。パンダといえば、他にも「パンダ」を名乗る動物、レッサーパンダがいますが、パンダ(ジャイアントパンダ)とレッサーパンダは生物学上、遠い存在だそうです。
・ジャイアントパンダとレッサーパンダ
ジャイアントパンダはクマ科であるのに対し、レッサーパンダはアライグマ科に属しています。元々はレッサーパンダのほうが先に発見され、パンダ(ネパール語の「竹を食べる者」がなまった音)と呼ばれていたそうです。後に同じく竹を食べる大きな動物が発見され、小さいほうがレッサーパンダ、大きい方がジャイアントパンダと呼ばれることになったとのことです。
・ゴールデンハムスターとドワーフハムスター
ゴールデンハムスターはゴールデンハムスター属、ジャンガリアンなどのドワーフハムスターはヒメキヌゲネズミ属に属しています。同じ「ハムスター」を名乗っていますが生物学的にはかなり違うようで、主食もゴールデンハムスター属は草食傾向、ヒメキヌゲネズミ属は雑食、と違いがあります。本来であればハムスターフードも種族に応じて分けて与えるのが理想なようです。
・タラバガニはカニではない
ズワイガニなど、カニと定義されるのには足が10本あることが条件ですが、タラバガニは8本しかありません。タラバガニはどちらかと言うとヤドカリに近いそうで、エビ目ヤドカリ下目タラバガニ科に分類されています。
・ハリネズミはネズミではない
近年、ハリネズミがいるカフェなどが人気ですが、ハリネズミにはネズミの最大の特徴である前歯があまり発達しておらず、遠い祖先まで遡るとモグラのほうが比較的近いそうです。
・くまモンはクマではない?
くまモンの名前は熊本弁の「熊本者(くまもともん)」に由来し、クマではないそうです。これは、くまモンの出演したキャラクターショーなどでも明言されています。九州に野生のクマが生息していない、くまモンのプロフィールに「オスじゃなくて男の子」と記載されている、という点からもそれが伺えます。しかし一方で誕生当初は広告のキャッチコピーに「熊だけど、時々猫もかぶります」と記載されていたことがあるため、モチーフがクマであることも確かなようです。