2016年も残り1ヶ月となりました。今年話題になった言葉を振り返ってみると、アルファベットの略称による表現が多かった印象があります。
AI…ARTIFICIAL(人工的な)+INTELLIGENCE(知性)
人型ロボットや、スマホの音声認識アプリケーションの普及もさることながら、特に今年は、囲碁や将棋AIとプロ棋士との対決が注目され、AIの可能性をあらためて感じさせられる年となりました。
AR…AUGMENTED(拡張された)+REALITY(現実)
VR…VIRTUAL(仮想の)+REALITY(現実)
ARは「現実空間」に付加情報を表示させ、現実世界を拡張する技術。VRとはコンピュータ上などの「現実でない空間」に人工的な環境を作り出し、現実化のように体感させる技術です。
ARはスマホを通じて現実世界にキャラクターを映し出す『Pokémon GO』、VRはヘッドセットを装着することで没入感の高いゲームプレイを実現した『PlayStation VR』で注目され、任天堂とソニーという、日本の2大ゲームメーカーが異なるアプローチを取っている点も興味深いところです。
SMAP…SPORTS(スポーツ)+MUSIC(音楽)+ASSEMBLE(集める)+PEOPLE(人々)
2016年をもって解散することで話題になっています。上記が公式の語源ですが、実は諸説あるようで、尾崎豊の楽曲『17歳の地図(Seventeen’s MAP)』由来説や、かつてバックダンサーを努めていた光GENJIのメンバーの頭文字からという説もあるそうです。
GAD…GO(ゴー)+A(エー)+DO(ドー)=豪栄道
日本人力士として20年ぶりの全勝優勝を飾った大関・豪栄道のインターネット上での愛称。他にも、稀勢の里=Xe(キセノンの原子記号)、豊真将=FOMA(NTTドコモの通信規格とかけて)など、ネット上ならではの愛称が付けられています。近年は日本相撲協会や、力士本人もTwitterなどで積極的に情報発信をしており、新たなファン拡大に繋げているようです。
PPAP…PEN(ペン)+PINEAPPLE(パイナッポー)+APPLE(アッポー)+PEN(ペン)
こちらも「ネット発」の作品です。YouTubeで発表され、ジャスティン・ビーバーがTwitter上で取り上げたことから世界的なブームになりました。
ちなみに、ネーミングの観点からも「P」という半濁音は可愛らしさや親しみ感を出す音として有効で、お子さんにも受け入れられやすい音感だったと言えるでしょう。