『君の名は。』がアニメ映画としてジブリ作品以外初の興行収入100億円を突破し、『シン・ゴジラ』も観客動員数500万人を突破と、今年は日本映画が大きな注目を集めています。
あらためて映画館に行ってみると、「IMAX」、「4DX」など、様々な映像システムのネーミングを目にします。
IMAX®(IMAXコーポレーション)
IMAGE(映像)+MAXIMUM(最大)からの造語。専用プロジェクターとスクリーンによる映像と、専用スピーカーによる音響を駆使した映写システムです。通常のものよりも迫力ある映像体験が可能とのことです。
TCX®(TOHOシネマズ)
TOHO CINEMAS EXTRA LARGE SCREENの頭文字。「実物大のマッコウクジラが入る」ほど大きい独自規格のスクリーンを使用し、光の反射を軽減するため床・壁・天井・座席の色にまでこだわったシステムです。
4DX®(CJ 4D PLEX)
3Dを超える体感型上映システムです。シーンに合わせて、「シートの揺れ」「エアー」「ミスト」「香り」「バブル」「霧」「風」「フラッシュ」「雪」「嵐」といったモーションで映像を演出します。
ネーミングの「X」について、公式では触れられていないようですが、EXPERIENCE(体験)、EXCEED(超越)、X(未知数)などが語源ではないかと推測されます
MX4D™(MediaMation)
「背・首・足元タッチ」「香り」「霧」「フラッシュ」「風」「水しぶき」「噴射」「突き上げ」「地響き」といったモーションで映像を演出する、前述の4DXの対抗システムです。
他システムとは違い、™ が付いていますが、「MediaMation MX4D/Motion EFX Experience」という形で商標登録されています。
極爆(立川シネマシティ)
極上爆音上映の略。コンサートホールで使うようなスピーカーを贅沢に使った、「物理的な意味で音圧を感じる」と言われるシステムです。 東京都立川市のローカルな映画館のみに導入されているシステムですが、特定の作品のファンからは「聖地」と呼ばれており、全国から多くの人が足を運んでいます。「極上爆音\極爆」で商標出願中です。
せっかく映画を見るのだから、より良い映像で楽しみたいものです。どのようなシステムを導入しているかも、映画館選びの重要なポイントと言えるでしょう。 ちなみに、これらのシステムを導入したスクリーンは人気が高く、予約だけで満席になることも珍しくありません。最近は映画館の公式HPでも座席状況が確認できるので、事前のチェックをおすすめします。