ネーミングに使われる文字は通常は英文字や漢字、カタカナやひらがなといったものが多いですが、その中でも異彩を放つのが数字によるネーミング。一見記号っぽい無機的なイメージもありますが、数字に弱いと言われる日本人の心にヒットするのか、多様な商品で見かけることができます。今回はそんな数字発想のネーミングをいくつかご紹介します。
755(スマホ向けトークアプリ/サイバーエージェント)
AKB48のメンバーなど有名人と直接チャットができる特徴が話題を集めているトークアプリです。ネーミングの由来はちょっと変わっています。ホリエモンの愛称で知られる堀江貴文氏仮釈放後第一プロジェクトとして立ち上げられたこともあり、堀江氏が収監されていた長野刑務所の囚人番号に由来しているそうです。
–0℃/マイナスレイド(新ジャンルビール系飲料/サッポロビール)
今年の7月に発売になったばかりの新ジャンルビール系飲料です。ネーミングの由来は氷点下の-0℃で熟成することで雑味を抑え、過去最高レベルの超高発酵によりシャープな喉ごしとキレを実現したことによります(サッポロビールのHPから)。ビール系飲料ではやはり「冷たさ」という要素が美味しさの基準のひとつになるので、いかにも冷たそうという涼感が感じられるネーミングです。
-5歳の着やせパンツ(補正下着/ワコール)
女性にとって年齢より若く着やせすることは、かなり重要なポイントのようです。このパンツはヒップラインやおなかまわりを引き締めて、凜としたシルエットにしてくれる効果があるとのことです(ワコールHPより)。単に「若く」ではなく「-5歳」としたところにセンスが感じられます。また「-5歳の着やせジャケット」など、「-5歳シリーズ」として多品種展開もされています。
しじみ70個分のちから(しじみ70個分のオルニチン入りみそ汁/永谷園)
毎日お酒を飲む人をターゲットにしたオルニチン入りの簡易みそ汁です。オルニチンはアルコール性疲労の改善効果が期待されるアミノ酸の一種です。しじみに多く含まれることで知られていますが、「オルニチン何グラム配合」では無く、イメージしやすい「しじみ70個」にしたのがヒットの要因と思われます。