日本語でのネーミング表現には大きく分けて漢字、ひらがな、カタカナの3つの種類のパターンが考えられます。それぞれの良さがありますが、今回はひらがなのネーミングの魅力や特長についてご紹介していきます。
ひらがなを使うメリットとしてはやはり、柔らかいイメージや優しいイメージを表現できることです。また誰にでも読めるので親しみやすく、そのためやや子供向けの商品や低価格の商品に多く使われることがあります。
また和風の世界を表現するために、ひらがなが使われることもあります。
●ふかうま(ハウス食品、レトルトカレー)
最近発売されたレトルトカレーの商品名です。意味はHPによると「味わい深いこの旨さ」から由来するようです。シンプルですが美味しさ感がストレートに伝わってくる表現になっています。ハウス食品ではこの他にも「こくまろ」「とろうま」などひらがな4文字のカレーのネーミングを展開しています。
●ごはんによくあう。/ごちうま(江崎グリコ、お惣菜の素)
毎日のおかず作りをサポートすることを目的に作られた、お惣菜の素シリーズです。早い、簡単、おいしいの三拍子揃った商品で、「ごはんによくあう。」というわかりやすいコンセプトをストレートに表現しています。全てひらがななので簡便さもイメージできます。また別途表記されている「ごちうま」が覚えやすい目印になっています。
●のもの(JR東日本、地域再発見ショップ)
東日本の各地域の食を中心に地域の魅力を紹介する地産品ショップです。「旬のもの」「地のもの」「縁のもの」を紹介するという意味のようです。ひらがなの持つ柔らかみが、ちょっと不思議な和風の世界観を表現しています。
●すまいるぽけっと(和光堂、ベビーフード)
赤ちゃんがもっと笑顔になる、というコンセプトでつくられたベビー向けの健康的なおやつ商品です。もともとの単語はSMILE、POCKETなど英語ですが表記をあえてひらがなにすることで子供向けらしいかわいらしさ、親しみ感を表現しています。