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最新ネーミング事情 Vol.165 若い世代に人気!「グミ」のネーミング

近年、若い世代で大流行している「グミ」。
市場規模は10年で2倍に、年間500種類の新商品が発売されており、バラエティショップなどではグミ専用売り場として広いコーナーを占めています。
今回はネーミングの観点で話題のグミをピックアップします。

【地球グミ/トローリプラネットグミ(メダラー社/ドイツ)

グミブームの火付け役となった「地球グミ」。ユーチューバーのASMRコンテンツ(人が聴覚や視覚への刺激によって感じる、心地よい、脳がゾワゾワするといった反応・感覚)の動画で話題となりました。
もちもちとした食感で、可愛い見た目のグミですが、中にはマグマをイメージした苺味のソースが入っています。プラスチックのケースを口でパカッと割って食べる方法も面白みがあり、真似をする方が多いようです。
一時期は日本で購入するのが難しいと言われるほど、品薄状態が続いていました。

【あの日夢見た雲グミ/雪グミ(カンロ)

2021年11月に「雲グミ」、2022年1月に「雪グミ」(ファミリーマート限定)が発売されました。「ロマンチック系グミ」とも言われており、雲を食べるような非日常感がコンセプトです。見た目のかわいらしさや、ふわもち食感がおいしいとSNSで注目を集め、瞬く間に完売となりました。
2022年11月にはファミリーマートで「あの日黄昏れた雲グミ」が数量限定で発売され話題になりました。

【水グミ(UHA味覚糖)

2022年1月発売。水がコンセプトとなっており、水のような透明感やスッキリとした後味でしずくの形をしています。スーパークリア製法で爽やかなぶどう味です。
飲料業界でフレーバーウォーターが流行っていたことが「水」に着目したきっかけだそうです。あえてあっさりした飽きない仕上がりで他商品との差別化に成功しています。

【お金グミ(Dotene/P2C Studio)

子供に人気のユーチューバーが手がけた事で話題となりました。がま口財布がデザインされたパッケージの中には1円~1,000円に見立てた形のグミがランダムで入っています。
買ったグミをシェアするのではなく、1人ひとつずつ開封し、「誰が一番お金持ち(多い金額のグミが入っているのか)」といった遊びや、親世代からは一緒に開封しながら「足し算の勉強」や「子供とお金について話すきっかけ」になると広い世代で楽しまれています。

【グミッツェル(カンロ)

“次世代食感グミ”をコピーに、直営店ヒトツブカンロやEC販売されているこちらの商品。プレッツェルのような見た目に、食べると「パリッシャリッ」とグミを食べているとは思えない食感や音が楽しいと話題です。こちらも地球グミと同じくASMR動画内で人気です。

以上、SNSで話題の面白ネーミングのグミをピックアップしました。
今回ご紹介した商品以外にも、果汁感を楽しめるフルーツ系や、ジュース味、小腹満たしにもなるハード系、刺激的なすっぱい系、栄養補給系、食事系、カタチが面白い系、海外系、その他定番のグミもリニューアルされ美味しさがアップしていますので、お気に入りを見つけてみてください。