コロナの話題も落ち着きをみせ、近年は世界で「日本ブーム」が広がっていると言われています。円安の影響もあり、多くの旅行者が日本各地の観光を楽しんでいるニュースを目にします。
日本食の美味しさ・アニメ文化・日本製品の信頼性や技術力などから、来日に興味を示し、人の優しさ・清潔感・安全性・静かさなど、日本人の「当たり前の光景」に驚く人も多いようです。
今回は「海外で通用する」日本語に注目し、ピックアップしました。
●日本食系
- UMAMI
- BENTO
- ONIGIRI
日本食といえば「SUSHI!RAMEN!」を目的に来日されるイメージが強いですが、近年は海外にお弁当やおにぎりの専門店ができており、行列ができるほど人気のようです。
お弁当はヘルシーさ、栄養バランス、手軽さ、いろいろな味が楽しめる事、おにぎりは中身が選べる楽しさ、片手で食べられる手軽さ、シンプルなのにヘルシーで栄養バランスが取れるなどが人気の理由です。
また、「旨み」も10年程前から流行が続いており、スーパーではumami powder、umami pasteなどの調味料も並んでいます。また、UMAMI BURGER、UMAMI BOWLなどUMAMIがネーミングに付く商品も人気を呼んでいるようです。
●アニメ・サブカル文化系
- KAWAII
- COSPLAY
- MANGA
訪日する旅行者の中には「アニメ、漫画が好き」という理由から日本に興味を持った人も多く、様々な国でアニメサミットやアニソンイベントが開催され、コスプレを楽しむ人も少なくありません。コスプレはもともとコスチュームプレイの省略形ですが、日本の文化と交わり海外でも浸透しています。
●システム、ビジネス系
- KAIZEN
- KANBAN
- NEMAWASHI
KAIZEN、KANBAN(カンバン方式)は日本の製造業から来ており、主にトヨタの製造システムで使用されたことから広がっているようです。また、NEMAWASHIは主に日本企業と取引のある企業で浸透しており、海外で一般的なトップダウンの意志決定と比較されているとのことです。
●2024年オックスフォード英語大辞典に追加された言葉
2024年は、新たに23の言葉が追加されました。
既出の通り人気の日本食やアニメに関する言葉が多く見受けられますが、古くからの文化に関する言葉も追加されています。
- DONBURI
- KATSU
- OKONOMIYAKI
- ONIGIRI
- ISEKAI
- TOKUSATSU
- MANGAKA
- KINTSUGI
- OMOTENASHI
日本の「当たり前」は、時に海外では驚きにつながります。
英訳して伝えるのではなく、言葉を概念ごと海外に浸透させることで、新たな海外のニーズにつながるかもしれません。