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Column.198 オノマトペを使用したネーミング

ネーミング開発の手法の一つにオノマトペ使用があります。オノマトペとは擬音語と擬態語の総称で、自然界の音・声・物事の状態や動きなどを音で表現した言葉です。
オノマトペを使用することで美味しさや食感、親しみやすさなどを表現できることから、食品などのネーミングで活用されることが多いようです。

また、日本語は世界でもオノマトペが非常に多い言語として知られています。
今回はオノマトペを使用した近年の印象的な音感のネーミングをご紹介します。

  • プチっと中華(エバラ食品工業)

エバラ食品工業が展開している、プチっと調味料シリーズの一つです。名前はポーション容器でプチっと簡単に開けられる簡便性と、フランス語で小さいという意味の「プチ(Petit)」からきています。プチっと調味料シリーズは他にも、プチっと鍋、プチっとうどん、プチっとステーキなどがあります。

  • パッとジュッと(理研ビタミン)

下味冷凍用おかずの素で、お肉を冷凍ストックして解凍なしで焼けるのが特長です。
「パッと」で手軽さを、「ジュッと」でお肉を焼く美味しさを表現しています。

  • とろサクエッグタルト(ローソン)

とろける食感に仕立てた2層のカスタードクリームを、サクッとしたパイ生地に絞ったエッグタルトです。
とろっとしたカスタードとサクッとしたパイ生地のおいしさが、わずか4音の短いネーミングに表現されています。
またローソンには、この商品以外でも「ほろふわ」「もちぷよ」などオノマトペを用いたネーミングが多く採用されています。

  • もっちゅりん(ミスタードーナツ)

ミスタードーナツが創業55年周年を記念して発売した新商品です。もち米と米粉を配合した生地にオリジナルなコーティングを加えることで、弾力と柔らかさを兼ね備えた独特の食感を実現しています。
パッケージには「食べないとわかんないもっちゅり食感!」、「もちもちのその先へ」「55年目の新食感!」など期待をあおるフレーズが書かれています。

  • マジサクット(日清製粉ウェルナ)

独自開発の“パフフレーク”(粗粒原料)を使用し、少量の油で焼くだけで、まるで揚げたようなサクサクの食感を楽しめます。ネーミングにはMAGIC(魔法)+マジ(本気に)から、まるで魔法のようにマジにサクッと仕上がるという意味が込められています。

NNRではオノマトペを使用したネーミング開発や、印象に残る音感のネーミング開発が可能です。