IoT(InternetofThings)とは、モノのインターネットと呼ばれ、スマホやPCなどに限らず、様々な物がオンラインで繋がり、制御される仕組みです。
回線速度やGPS、センサーなどの進歩により、近年、あらゆるモノがIoTを導入しています。オンラインで連携した自動車・家電・住宅などはご存じの方も多いかと思います。最近では食品業界でも生産現場でIoT化を推進するなど、IoTと無関係の業界は無いと言って良いくらいの様相です。
これまでインターネットには無縁だった業界でも、IoT化が進んでいるため、その仕組みやサービスのネーミングにお困りの方が増えているようです。今回は、IoT関連のネーミングで良く使われるキーワードを取り上げてみました。
●「流行」ワード…SMART、 i 、CLOUDなど
例:SMARTCONSTRUCTION(コマツ)、i-BELT(オムロン)、Things Cloud(NTTコミュニケーションズ)
比較的近年になってから使われ始めた表現です。先進性と分かりやすさを併せ持つワードですが、長期的な視点で見た場合、陳腐化しないか注意しなければなりません。
●「繋がり系」ワード…LINKAGE、NET、CONNECTなど
例:Solution Linkage(日立建機)、GAINET(ミサワホーム)、ACCESS Connect(ACCESS)
IoTのネーミングとして最も使いやすいワードです。インターネットで「繋がる」という意味に加えて、人同士の「繋がり」など、温かみを持たせた上で世界観を広げやすいことが長所です。多用されやすいワードであるがゆえに、ありきたりでないワードと組み合わせる、造語に工夫をこらすなど、差別化を図ることが重要です。
●「賢い系」ワード…INTELLIGENT、WISEなど
例:Intelligent Dashboard(富士通)、wizSafe(IIJ)
IoTの強みを感じさせるワードです。一方、先述の「繋がり系」ワードと比べると、やや冷たいイメージになることが懸念されます。組み合わせるワードや、ロゴマークのデザインに温かいイメージを持たせるなどの工夫が必要です。
●頭文字表現
例:KCROSS(KOBELCO Crane Remote Observation Satellite System/コベルコ建機)、 Suica(Super Urban Intelligent Card/JR東日本)
キーワードではないですが、上記のように頭文字による表現もIoTネーミングではよく見られます。
先進性と、何よりもインパクトが感じられるのが特徴ですが、ネーミングだけではどのような事業なのか(IoTなのかどうかですらも)分かりにくいという弱点があります。
ネーミングを補足するようなショルダーコピーやプロモーションが必要です。