2025年12月1日、第6回目となる「日本ネーミング大賞 2025」が発表されました。
今回も審査会や授賞式で話題になった受賞ネーミングと、一部の選考理由をご紹介します。
7つの応募部門ごとに選考され、加えて「審査委員特別賞」「レジェンド賞」が設けられています。
部門 1:食品・飲料・アルコール・菓子・調味料・サプリ・アイス・スイーツ
部門 2:化粧品・トイレタリー・医薬品・雑貨・日用品・アパレル
部門 3:家電・ゲーム・通信・自動車・情報サービス・アプリ・交通・物流・旅行
部門 4:店舗・不動産・商業施設・屋号・社名
部門 5:その他
ルーキー部門:発売・発表から2年以内の対象のみ応募可能
地域ソウルブランド部門:地域限定等で永く愛されているネーミング( ※2025年のフォーカスエリアは愛知県)
●2025年 受賞ネーミング一覧 【日本ネーミング大賞】 職場のロリエ(部門5) 【優秀賞】 部門1:One CUP 部門2:瞬足 部門3:ICOCA 部門4:ほっかほっか亭 部門5:職場のロリエ 【ルーキー賞】 冬の入道雲/ミルクの束縛/和小麦 【地域ソウルブランド賞】 Willows/世界の山ちゃん/つけてみそかけてみそ/矢場とん 【審査委員特別賞】 N高等学校/オルファ 【レジェンド賞】 アイスノン/シヤチハタ/養命酒
■日本ネーミング大賞・部門5【職場のロリエ】花王株式会社
トイレットペーパーと同じように、職場にナプキンを備品として設置することを推進するプロジェクトです。
授賞式では、日本ネーミング協会の黒川会長より「最後の女性革命」と評されました。
企業のみならず、工場・保育所・病院など、多様な場所で働くあらゆる女性に寄り添う意図から「職場」という表現にこだわられたそうです。
また、学校にも安心を届ける「学校のロリエ」も展開されています。
■部門1【One CUP】大関株式会社
1964年、日本酒は一升瓶が主流で、ネーミングも漢字を用いた日本語表記が一般的でした。
そのなかで、「One cup of tea」という言葉に着想を得て名づけられたのが「One CUP」。
当時としては非常に斬新なアイデアでした。それまでの日本酒の概念を大きく変え、カップ酒という新しいカテゴリーを確立した立役者でもあります。
発売から60年以上経った現在でも、古びることのない普遍性を備えたネーミングとして高く評価されました。
■部門3【ICOCA】西日本旅客鉄道株式会社
短い文字数の中に、「IC Operating Card」、関西弁の「行こか?」(行こうか)の二つの意味が込められています。
関西生まれならではの強みが凝縮され、ご当地感があることが審査会でも高く評価されました。
また授賞式では、太田審査員長より、大阪ならではの親しみやすさや温かさがあり、「行こか?」と誰かを誘って出かけるようなワクワク感が良いとのコメントが寄せられました。
■ルーキー部門【冬の入道雲】【ミルクの束縛】古谷乳業株式会社
「冬の入道雲」は、絵本調のイラストでストーリーを付与した生乳100%の無糖ヨーグルト。
「ミルクの束縛」は、生乳を75%使用し、原材料は「生乳・珈琲・砂糖」のみで作られた“ミルクが主役”のミルクコーヒーです。
いずれも、詩的でありながら相反する言葉を組み合わせたギャップが想像力を刺激し、記憶に残ると評価されました。
また、生成AIでは生み出しにくい、“人ならでは”のチャレンジングな発想が感じられる点も支持された理由です。
■地域ソウルブランド部門【Willows(ウィロウズ)】株式会社青柳総本家
ネーミングからは一見わかりにくいかもしれませんが、紅茶や珈琲に合わせて楽しむ「ういろう」です。
明治十二年創業の社名「青柳」の「柳」は英語でwillow(ウィロー)、今では名古屋土産として有名な「ういろう」と同じ読み方です。
伝統的なお菓子をどのように次の世代へ届けていくか。「ういろう」を英語風にしただけでなく、
社名との奇跡的なつながりを感じる、という好評の声が多く寄せられました。
■審査委員特別賞【オルファ(OLFA)】オルファ株式会社
1967年に発売された、刃先が鈍くなった際に刃を折ることで新しい刃を生み出す「折る刃式カッターナイフ」のブランド名であり、同製品を発明した会社でもあります。
「折る刃」が由来であり、本来であれば「OLHA(オルハ)」とするところ、スペイン語やフランス語など欧州には「H」を発音しない言語があるため、当初から世界展開を見据えて「OLFA(オルファ)」としたそうです。
機能をそのままネーミングとして成立させながら、折る刃式カッターナイフをグローバルに普及させたことが、高く評価されました。
■レジェンド賞【養命酒】養命酒製造株式会社
名づけられたのは、なんと江戸時代以前の創始者によるものだそうです。
医療がまだ十分に発達していない時代に、世の人々の健康と長寿を願って名づけられたと考えられています。
漢字3文字という短い言葉の中に、機能と想いが凝縮されています。
さらに語感には包み込むような優しさがあり、400年経った今でも多くの人に親しまれています。
以上の点が高く評価され、満場一致でのレジェンド賞受賞となりました。
受賞ネーミングの選考理由につきましては、下記URLからもご覧いただけます。
https://j-naming-award.jp/award2025/
※弊社代表の三浦が審査委員として参加しております
※最新版のニューズレターは面談にてご案内しております