平成から令和へと時代が移行した2019年。毎年年末になるとその年の流行語やヒット商品などが話題になります。今回は2019年にヒットした商品ネーミングの傾向と特徴についてタイプ別にまとめてみました。
◆「わかりやすい英語組合せ」タイプ
PayPay(PayPay)
スタディサプリ(リクルートマーケティングパートナーズ)
リングフィットアドベンチャー(任天堂)
・わかりやすい単語でも組み合わせることで商標権が取得しやすい
・PayPayのように同じワードを組合せることで覚えやすくインパクトも表現できる
・組み合わせるワードの相性などセンスも必要
◆「わかりやすい日本語」タイプ
こだわり酒場のレモンサワー(サントリー)
お椀で食べるシリーズ(日清食品)
超特盛(吉野家)
・商品特徴がわかりやすく、日本語なので親しみやすい
・説明型が多いので、ネーミングとしては表記が長くなる傾向がある
・工夫次第では短い表記で特徴を盛り込むことも可能(例:超特盛)
◆「既存ブランド+シンプルな英単語」タイプ
ワークマンPLUS(ワークマン)
ドラゴンクエストウォーク(スクウェア・エニックス)
アタックZERO(花王)
・強いブランドと連動することで、メジャー感が表現できる
・商標的に登録が難しい言葉もブランドとの連動で登録が可能になる
・既存ブランドの強さを活かせる表現になる
◆「インパクト重視」タイプ
悪魔のおにぎり(ローソン)
おしりたんてい(ポプラ社)
うんこミュージアム(アカツキライブエンターテインメント)
・ふだん商品名には使わない言葉(悪魔、おしり、うんこ)を使うことで印象に残る
・ジャンルによっては好き嫌いが分かれることもある
◆「省略型愛称」タイプ
バスチー/バスク風チーズケーキ(ローソン)
ポケトル/ポケット+ボトル(ロフト)
RAV4/Recreational Active Vehicle(トヨタ自動車)
・短いので覚えやすく、定着すればブランド化しやすい
・文字数が少なくなると意味がわかりにくくなる傾向があるので、補足の説明をパッケージで表記
することも必要(バスク風チーズケーキなど)