沖縄や九州、四国はすでに梅雨入りが発表されておりますが(2018年6月1日現在)、6月に入りますと全国で本格的に梅雨シーズンを迎えます。
今月は梅雨にまつわる言葉の由来を調べてみました。
【梅雨】
「つゆ」「ばいう」などと読みますが、なぜ「梅」という感じが用いられているのでしょうか。
漢字の由来は諸説あるようです。
[1] 語源は中国で、「梅の実が熟す時期に降る長雨」/「ばいう」という読み方で日本に伝わった
[2]「毎日のように降る雨/普段の倍降る雨」の「毎/倍」をかけて「梅」を当てられた
[3] ジメジメしカビが繁殖しやすい事から「黴(黴菌/カビ)の雨」となり、「黴雨」ではイメージが悪い事から「梅雨」とされた
諸説ありますが、上記から分かるように、もともとは「ばいう」と読まれていたとわかります。
また、「つゆ」という読み方に関しては、江戸時代頃から呼ばれるようになったようです。
読み方も諸説あります。
[1] 露(つゆ)の多い季節である事
[2] 熟した梅を潰すことから「潰ゆ」となった
語源としては不明な部分も多いようですが、それぞれの説にストーリー性がありとても面白いと思います。
【あじさい】
梅雨と共に思い浮かぶ花といえば「あじさい」です。
古くは「あづさヰ」と呼ばれていましたが、時代の変化とともに「あじさい」となっています。
「あづ」は「小さいものが集まる事」を指す言葉。「さヰ」は「さ藍(”さ“は接頭語)」の意味で、「青く小さい花が集まって咲いている様子」から来ているようです。
【ナメクジ】
あじさいと共に描かれることの多い「ナメクジ」。ぬるっとした見た目が妙にしっくり来ます。
ナメクジの名は、2つの要素から成り立っています。まず「ナメ」。「滑らかに、または舐めるように這う」ことから。また、「クジ」は、植物の上を動いたあとがえぐられている事から「えぐる=くじる」が由来と言われています。