ひと口にネーミングと言っても、社名やブランド名、商品名や機能名などのジャンルや、ターゲット属性による男性向けや女性向けなど様々な種類があります。
今回はBtoCとBtoBでの表現の違いについて考察してみました。
- BtoCのネーミング
一般的にBtoCでは商品の特徴やメリットをユーザーに「わかりやすく表現」することが求められることが多いと思われます。
理由としてはTVCMなどを使用するごく一部の商品を除いて、ほとんどの商品は、パッケージなどでネーミングを見た瞬間にユーザーにアピールすることが求められるからです。
コンビニやスーパー、あるいは最近であればネット通販などで大量に陳列された商品の中から選択されるには、やはり初見での「わかりやすさ」が重要なポイントとなります。
- 高額商品やブランドなど、機能的な部分よりもイメージが優先されるジャンルでは、必ずしも「わかりやすさ」がポイントとならない場合もあります。
【最近のヒット商品ネーミングの「特徴がわかりやすい表現」の事例】
- カントリーマアム チョコまみれ
- アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶
- ファインバブルシャワーヘッド
- アリエール 除菌プラス ジェル
- ゴキブリムエンダー
- BtoBのネーミング
BtoBのネーミングはBtoCとは違い、不特定多数のユーザーに向けられたものは多くはありません。
ある程度流通などが固定され、メーカーから小売店や中間業者等に販売されることが多いため、営業マンが直接商品を顧客に説明することが可能となります。
そのため、ネーミングも「わかりやすさ」よりは「業界らしさ」や「こだわり感」などが重視されることが多いと思われます。
【こだわりが感じられるBtoB商品ネーミングの事例】
- XEPHY/ゼフィー(オフィス・店舗用エアコン)
→ X(未知数)+ZEPHYR(ギリシャ神話の風の神) - GENESTA/ジェネスタ(ノンフロン断熱パネル)
→ GENERATION+NEO+STANDARD - LEONIS/レオニス(エグゼクティブチェア)
→ ラテン語でライオン - GORE-TEX/ゴアテックス(防水透湿性素材)
→ GORE(創業者の名前)+TEXTURE - Gorilla Glass/ゴリラガラス(特殊強化ガラス)
→ 屈強なイメージのある動物のゴリラから