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最新ネーミング事情 Vol.179 植物由来のネーミング

最近、食品や飲料業界で植物素材を使用した商品が注目を集めています。
健康意識の高まりや環境に配慮したサステナブルな素材への関心などもあり、今後はさらに新商品が出てくると思われます。
今回は植物素材使用商品のネーミングについてタイプ別にご紹介します。

GREENを使用したタイプ

GREENは英語で「緑」を意味する言葉ですが、「青物」「青野菜の」などの意味もあるようです。環境配慮ブランドにもよく使用されるワードでエコロジーのイメージもあります。

  • FromGREEN(クラシエ)
    豆乳・アーモンドミルク・オーツミルクなどの植物性ミルクから生まれた、濃厚ですっきりとした後味で、なめらかな味わいと素材の食感を楽しめるアイスブランドです。
    キーワードであるGREENをあえて後半に位置させ、より自然感を強調したネーミングになっています。
  • GREEN KEWPIE(キユーピー)
    プラントベースフードなど”サステナブルな食”を展開する新ブランドです。
    商品名に社名のキユーピーを含ませているところに、この商品への並々ならぬ自信とこだわりが感じられます。

PLANTを使用したタイプ

PLANTは英語で「植物」を意味する言葉で他には「草木」「工場」などの意味もあります。
植物素材使用商品ではある意味王道とも言える表現で、使用例も多く見られます。

  • Plant RECIPE(丸大食品)
    プラントレシピとは、プラントベース(植物由来)の美味しい料理という意味で、植物性素材で作ったシリーズです。
    ラインナップもカレーやパスタソース、ハヤシライスソースなど豊富でRECIPEから手軽さやおいしさ感がイメージできます。
  • SOYJOY Plant-Based(大塚製薬)
    PLANT BASEDは英語で文字通り「植物由来」を意味し、あえて個別的なネーミングにせず商品ブランドであるSOYJOYを立たせた表現となっています。
  • Plants&Me(森永乳業)
    オーツ麦、ココナッツ、ひよこ豆、大豆、アーモンドの5種の植物素材をブレンドした、それぞれの栄養素をこれ1本で摂れる、植物ブレンド飲料です。
    &Meとすることで「自分をケアしてほしい」という願いが込められたネーミングとなっています。

植物生まれの〇〇、のタイプ

日本語での表記としているところが、他社よりわかりやすいネーミングとなっています。
一方で冠ブランドというよりはシリーズ名的な印象も受ける表現です。

  • 植物生まれのプッチンプリン(江崎グリコ)
    植物生まれの素材でできた、やさしい甘さのプッチンプリンです。
  • 植物生まれのグリーンチキン(亀田製菓)
    「身体」にも「地球」にも優しい、植物性原料から生まれたサラダチキンです。

それ以外のタイプ

  • Vegetive(イオン)
    「もっと“植物由来”」というキャッチコピーで、植物のチカラで毎日をもっと楽しくヘルシーにしてくれる商品です。
    由来についての明記は見当たりませんが、VEGETABLE(野菜、植物)とACTIVE(アクティブ)などを想起させるネーミングです。
    他社がGREENやPLANTを使用する中であえてVEGETABLEをメインにしたところに個性を感じるネーミングです。

※商品についての説明は各社のHPの紹介文を参考にしています。