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最新ネーミング事情 Vol.180 親子で楽しめる体験型施設のネーミング

近年は夏の酷暑や冬の極寒など、季節柄、外出するのが億劫になる気候が長く感じますが、5月は比較的過ごしやすい気候ということもあり、お出かけされる方も多いのではないでしょうか。

今回は子どもが喜ぶ/親子で楽しめる施設のネーミングについて特集して参ります。

● キッザニア

東京、甲子園(兵庫県)、福岡に展開されている、子ども向けの職業体験テーマパークです。
本格的な設備や道具を使って、まるで大人のように約100種類の仕事やサービスを体験することが出来ます。
【キッザニア】は、子ども達を意味する“Kids”、ラテン語で「~の国」を表す“ania”、「楽しい」を表す“zani(ザニー)”が由来となっており、「楽しい子どもの国」という意味が込められています。
施設の対象年齢は3~15歳でお仕事体験中は大人が一緒に入ったり体験したりすることは出来ない、まさに「こどもの国」です。

その他、職業体験が出来る施設

  • カンドゥー/千葉
  • キッズプラザ/大阪
  • レオマワールド「ごっこタウン」/香川
  • マクドナルド「マックアドベンチャー」/全国
  • ドミノピザ「ピザアカデミー」/全国

● あそびマーレ

【親子で1日遊べる室内遊園地】として、東京、大阪、福井、湘南(神奈川)、富山、武生(福井)の6施設展開されています。知育遊具から身体を動かして遊ぶ遊具、乗り物、ゲーム、年中遊べるスノーパーク(東京、湘南のみ)など、1日では足りないほど充実した人気施設です。
名前の由来の公式情報は見受けられませんでしたが、「あそび」+イタリア語で「海」を表す“mare(マーレ)”から来ていると思われます。
音感から「あそびまわれ」をイメージさせるネーミングですね。

● リゾナーレ

高級宿泊施設として人気の星野リゾートが展開するブランドの一つです。リゾナーレは「旅育」として、子どもの生きる力を育む家族旅行を提案しています。
施設により体験できる内容は異なりますが、その土地の特性を活かした空間デザインやアクティビティを備え、自然を体験する事が可能です。
現在は、トマム(北海道)、那須(栃木)、八ヶ岳(山梨)、熱海(静岡)、大阪、小浜島(沖縄)に加え、グアムにも展開されています。
「RISONARE(リゾナーレ)」は“響きあう”を意味するイタリア語で、自然と共鳴し合う体験型リゾートを表したネーミングです。

● ニジゲンノモリ

兵庫県淡路島にある県立公園の広大な敷地を利用したアニメがテーマの施設です。コンセプトは「クールジャパン×自然×テクノロジー」で、「二次元(マンガ・アニメ・特撮・ゲームなど)」コンテンツの世界観を体験出来ます。
「ニジゲンノモリ」はコンセプトでもある二次元・自然がイメージできるネーミングとなっています。
2024年5月1日現在、クレヨンしんちゃん、ドラゴンクエスト、SPY×FAMILY、ゴジラ、NARUTO&BORUTOのコンテンツがあり、大人から子どもまで楽しめ、現在は海外からこの場所を目当てに来日される方もいるほど注目の施設です。
“最新テクノロジーを使用し、まるで作品の中へと迷い込んだ錯覚を起こす幻想的なアトラクションや、二次元コンテンツの世界観を踏襲したアクティビティなど、アニメをはじめとしたクールジャパンコンテンツへ”新しい価値”を付加した、ここにしかない”二次元体験”を楽しめる施設です(ニジゲンノモリ公式サイトより)

● トンデミ

世界中から集めたアクティビティを気軽に体験できる都市型屋内アスレチック施設です。
幕張(千葉)、平和島(東京)、横須賀(神奈川)、愛媛の4店舗展開されています。
メインとなるのが、トランポリンで、自由にジャンプするのはもちろん、ダンクシュートや飛び込みなど様々な遊び方で楽しめます。その他のアクティビティも豊富で、「クライミングウォール」や、高所に張り巡らされたロープの上を歩く「ロープウォーク」、ふわふわ遊具+障害物をくみあわせた「エアーラン」にアミューズメントエリアまであり、1日飽きずに過ごせます。
名前の由来は関西弁で「飛んでみ!(飛んでみよう!)」からきており、飛んだり、空中で楽しむアクティビティが多いことからつけられています。