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最新ネーミング事情 Vol.148 ちょっと気になる東京オリンピック関連ワード

開催まで本当に色々ありましたが、ついに始まった東京オリンピック2020(2021)。

開催の賛否両論はともかく、日々の報道などでオリンピックはやはり話題になることも多いようです。
今回はそんな東京オリンピックから気になるワードを紹介します。

  • 聖火

起源は古代ギリシア時代までさかのぼります。
ギリシア神話に登場するプロメテウスがゼウスから火を盗んで人類に伝えたことを記念して、古代オリンピックの開催中に灯されることになったのが始まりとされています。
近代オリンピックでは1928年のアムステルダム大会で導入されて以来、現在まで継続されています。

  • IOC( International Olympic Committee:国際オリンピック委員会)

バッハ会長など何かと話題になることも多かったIOC。
1894年に近代オリンピックの父と言われるクーベルタン男爵によって設立されました。
本部はスイスのローザンヌにあり非政府のスポーツ組織です。

  • より速く、より高く、より強く

オリンピックの公式スローガンはラテン語の「Citius, Altius, Fortius」で、これを日本語に訳すと(より速く、より高く、より強く)となります。
また開催都市はそれぞれ独自のスローガンを選定することが認められており、今回の東京オリンピックのスローガンは「感動で、私たちは一つになる」だそうです。

  • アマチュアリズム

「スポーツをするものは、アマチュアでなくてはならない」というオリンピックの基本精神です。
しかし近年では多くのスポーツがプロ化しており、様々なジャンルのプロ選手がオリンピックに出場しています。

  • ドーピング

肉体を使うスポーツなどの競技で成績を良くするため運動能力・筋力の向上や神経の興奮などを目的として薬物を使用したり、またそれを隠匿する行為を指します。
今回のオリンピックで、ロシアは「ROC/ロシア・オリンピック委員会」として出場しています。
これは2019年、ロシアにおけるドーピングの検査データ改ざん問題を受け、2020年東京オリンピック、パラリンピックを含む4年間の大会において国としての参加を認めない処分から生まれた団体です。

  • ゴン攻め

男女ともに金メダルで新たに注目されたスケートボード。
その中でも解説の瀬尻氏が連発した「ゴン攻め」も話題となりました。
スケートボード業界ではよく使われる言葉で、大きいハンドレール(手すり)やステア(階段)などトライするのも怖いような障害物をがんがん攻める、という意味だそうです。