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最新ネーミング事情Vol.108 ビールの定義

2018年4月、酒税法の改正によりビールの定義が変更になります。 国内で発売されるビールの定義は、「麦芽の使用量が3分の2以上」、また「麦芽、ホップ、水」を原料とし、その他、副原料として「麦、米、トウモロコシ、糖類など」の規定があり、その他の副原料を使用したものはビールと認められていませんでした。新酒税法では「麦芽の使用料が2分の1以上」、また副原料では「果実、香辛料、ハーブ、花(ただし麦芽の重量の5%以内であること)」など10種が認められ、味付けや香り付けの幅が広がります。

これにより、今まで分類されていた発泡酒ではなく、バラエティ豊かな”ビール”が発売される事が予想されます。

■酒税法改定により各ビール会社から、新製品が発売されます。

・キイテナイゼ SORRY UMAMI IPA /ヤッホーブルーイング

これまでも[水曜日のネコ][よなよなエール]などインパクトのあるネーミングや斬新なデザイン、幅広い商品提案で日本のビール界に新たな風をおこしたヤッホーブルーイング。新製品においてもインパクトが際立っています。
実はこちら、アメリカで勝負するために誕生した、輸出専用ビールの逆輸入品。ネーミングにも採用されている[UMAMI]とは[かつおぶし]を使用していることから。旨味成分により酵母の働きが活性化し、酵母のフルーティな香りを最大限に引き出すことが出来るそうです。

また、[IPA]とは[インディア ペール エール]の略で、強いポップの苦みと高いアルコール度数が特長です。

・グランドキリン ひこうき雲と私 レモン篇(キリンビール)
・グランドキリン 雨のち太陽 ベルジャンの白

「未知なるクラフトビールの世界を体験しよう」をコピーに掲げた、キリンビールの「グランドキリン」シリーズ。これまでも様々なフレーバーを限定醸造し展開しておりましたが、ほとんどが発泡酒というカテゴリーでした。
4月以降、[ビール]カテゴリーで2種類の発売が決まっています。
また、[ベルジャンの白]とは[ベルジャンホワイトエール]というクラフトビールの種類です。

・GRAN MILD/(アサヒビール)

アサヒからはアルコール度数7%の高アルコールの新製品が発売されます。缶チューハイなどでは高アルコール製品が続々と発売され人気がうかがえます。
一見、副原料とは関係がないように感じますが、ビールでは[アルコール臭]と[もったりとした穀物香]という課題があり、製品化が難しかったのですが、副原料を使用する事で、2つの課題をクリアし、製品化に成功したとのことです。