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最新ネーミング事情Vol.73 社名の由来

日頃何気なく耳にする様々な会社名ですが、どんな意味だろう?どのように付けたのだろう?と思う事はありませんか?今回は様々な会社名の由来を集めてみました。

■会社業態から

・NEC
パソコンなどで有名なNECですが、商号は「日本電気株式会社」。NECは英訳「Nippon Electric Company, Limited」の頭文字をとっています。
・FANCL(ファンケル)
化学工業製品のうち、多品種・少量生産で付加価値の高いものや医薬品等を意味するFINE CHEMICALから作られた造語。 ファンケルの社内では、経営理念である「生活者が日ごろ不安に感じていること、不満や不快、不便に思っている“不”の解消」とかけて、「不安を蹴る(ふあんける)という意味だ。」と考える人もいるそうです。

■旧社名から

創業から長い年月が経ち、時代に合わせた社名へと変更する企業もたくさんあります。旧社名を元にネーミングをされるケースも多いです。
・ワコール
旧社名は和江商事。「和江」を「留める」という意味で和江留とし、現在の「ワコール」という言葉を創り出したそうです。
・ダイキン工業
旧社名は大阪金属工業株式会社。旧社名からもわかるように、以前は金属部品の製造会社でしたが、時代が進むにつれ業態が空調機へと変化し、当時愛称として呼ばれていた「ダイキン」をとって社名へ変更しました。

■創業者から
創業者の名字や名前をそのまま付けられている会社も多くありますが、面白く造語している会社もあります。

・ブリヂストン
創業者である石橋正二郎の名字を英訳して[ストーンブリッジ]を入れ替え[ブリヂストン]。ちなみに[ジ]ではなく[ヂ]となっているのは、当時は[ジ]と[ヂ]の発音が明確でJ→ジ、D→ヂであったためBRIDGEは[ヂ]で表記されているようです。
・IKEA(イケア)
スウェーデン発の求めやすい価格にお洒落なデザインで人気のIKEA。創業者イングヴァル・カンプラードのイニシャル(I.K.)と、彼が育った農場エルムタリッドのEと出身地であるアナグリッド村のAを合わせてIKEAと言う社名になりました。IKEA創業当時イングヴァル・カンプラードはわずか17歳という若さだったそうです。

その他、企業理念や過去のヒット商品、創業した地名や歴史書の言葉からなど、様々な想いを込めて会社名をつけています。普段あまり意識をしない会社名の由来ですが、上記以外でも調べてみると意外な意味がこめられていたりと、面白い発見があるかもしれません。