単なる健康ブームではなく、体に良いものを食べたいという風潮が高まりつつあります。そんな社会状況の中で「野菜」を普段の食生活の中でいかに効率良く取り入れるかに関心が高まっています。今回は様々なジャンルで注目される「野菜」の要素を取り込んだネーミングをご紹介します。
●充実野菜(伊藤園:野菜果実飲料)
野菜・果実ミックス飲料のパイオニアとして1992年に発売され、以来このジャンルの代名詞的存在としてロングセラーになっています。野菜にかかっている「充実」というワードは野菜以外にも、おいしさ充実や、栄養充実などラインナップの特徴に合わせて商品を上手く形容しています。
●ごちそう菜園(カゴメ:野菜スープ)
素材本来の色、味、食感を大切にできるフリーズドライ製法を採用。お湯を注ぐだけで具材たっぷりの野菜スープが楽しめます(同社HPより)。「ごちそう」で美味しさ感を、そしてあえて「野菜」と言わずに「菜園」と言い換えることで、より自然に近い野菜畑で獲れたようなフレッシュさを感じさせます。
●大人のこだわり 野菜がたっぷり熟成味噌ラーメン(東洋水産:カップ麺)
野菜不足を気にする中高年をターゲットに、「大人のこだわり」シリーズから出された新商品。文字通りたっぷりの野菜(生野菜換算で約120g)に二年熟成味噌を使用したピリ辛仕立ての味噌ラーメンです。
●VEGETA/ベジータ(東芝:冷蔵庫)
キャッチコピーが「野菜がおいしい冷蔵庫」となっており、他社と比べて野菜へのこだわりが感じられます。ネーミングは英語のVEGETABLE(野菜)を想起させます。機能名でも「ピコイオンうるおい野菜室」や「野菜そのまま冷凍」など野菜を美味しく見せる表現になっています。