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最新ネーミング事情Vol.70 注目のプライベートブランド

近年、プライベートブランド(PB)の成長は目覚ましいものがあり、セブン-イレブンのコーヒー「セブンカフェ」がヒット商品番付に選ばれるなど、その品質の高さにも注目が集まっています。今回は代表的なPBについて考察してみました。

・セブンプレミアム(セブン-イレブン)
・ローソンセレクト(ローソン)
・ファミリーマートコレクション(ファミリーマート)

現在最もPBが話題なのはコンビニ業界と言えるでしょう。上位3社については、<社名>+PREMIUM(高級な)、SELECT(選択すること、よりぬくこと)、COLLECTION(集めた物)、と、構成や意味が近しいことも興味深いところです。

・MK CUSTMOMER(マツモトキヨシ)
・エスセレクト(スギ薬局)
・M’s ONE(ツルハ)

近年ではドラッグストアもPBに力を入れているようです。コンビニと少し違うのは、大手ドラッグストア(サンドラッグ、ココカラファインなど)でもPB商品こそ展開はしていますが、上記のような冠ブランドを展開していない会社もあるという点です。
ドラッグストアのPBは、有名メーカーとの共同開発であるという点も影響しているのかもしれません。また、今でこそ認識が変わりつつあるとは言え、PBに対して「安かろう悪かろう」というイメージを抱く人も少なくありません。あえて、冠ブランドを設定しないことで、PBであることを意識させないという選択も、ひとつのブランド戦略であると言えるでしょう。

・トップバリュ(イオン)
・情熱価格(ドン・キホーテ)
・無印良品(元・西友のPB。現在は株式会社良品計画として独立)

量販店でも様々なPBを展開しています。「同じブランドのもとに、食品や衣類など様々なジャンルの商品が存在する」というのも、PBの特徴です。無印良品のように、PBの枠を超えて成長する事例もあり、これからもプライベートブランドは目を離せないカテゴリーになりそうです。