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最新ネーミング事情Vol.51 清涼感のあるネーミング

7月に入ると、本格的な夏が到来。最高気温が35℃を超える、いわゆる猛暑日も増え、熱中症対策に飲料や清涼剤などのグッズなども注目を集めています。
そんな商品の中にはネーミングで涼しさを表現しているモノも多くあります。今回は暑い夏に気分をリフレッシュさせてくれる清涼感のあるネーミングをご紹介していきます。

●冷えピタ(ライオン)
暑いときにピタッとお肌にはるだけで、8時間冷却効果が持続する冷却シートです。4文字という短いネーミングの中に商品特性が盛り込まれ、言いやすく覚えやすい表現になっています。

●エクストラコールド(アサヒビール)
「氷点下のスーパードライ」というコンセプトで開発されたビールです。コールドだけでも十分涼しそうですが、そこにエクストラ(特別の)という形容詞がつくことでさらに冷たそうな表現になっています。

●爽(ロッテ)
シャリッとした食感で、暑い夏を爽快にというコンセプトのアイスクリームです。「爽快」ではなく、あえて漢字一文字の「爽」とすることで、文字を大きくして目立たせる、他社にない個性を印象づけるなどに成功しているネーミングです。

●ソルティライチ(キリンビバレッジ)
世界の家庭で親しまれている飲料をシリーズ化している「世界のKitchenから」の商品のひとつ。熱中症対策でよく言われる、水分補給だけでなく塩分補給というポイントをおさえて、沖縄の海塩とライチで塩分と水分補給をうたっています。シンプルなネーミングですが清涼感もイメージできます。

上記はほんの一例ですが、特許庁のホームページで商標検索してみると、「冷」を含むものが1027件、「涼」を含むものは775件など多数の商標登録・出願が見られます。暑い季節はネーミングも清涼感を意識してみると良いのではないでしょうか。