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最新ネーミング事情Vol.47 花粉の季節のネーミング

寒くてつらい2月も過ぎ3月に入ると春の兆しが感じられます。
しかし暖かくなると 別のつらいモノが流行りだします。それは花粉です。花粉はつらい症状ではありますが メーカー目線で考えると花粉対策商品が数多く販売されるというメリットもあります。今回はそんな花粉対策をテーマにした商品のネーミングをご紹介していきます。

●アルガード(ロート製薬)
アレルギー専用の目薬として認知度も高い商品です。良く知られる目薬以外にも 内服薬や点鼻薬、花粉マスクなど多様なラインナップが揃っています。ネーミングもアレルギー+ガードが想起できわかりやすい表現になっています。

●アレルシャット/花粉マスクでブロック(フマキラー)
花粉マスクのネーミングと思いきや、実は花粉をマスクに寄せ付けないスプレーのネーミングです。他にもスプレーで「花粉イオンでブロック」、チューブで「花粉鼻でブロック」などがあります。

●超立体マスク花粉用スーパー(ユニチャーム)
特徴的なデザインでコンビニなどでもよく見かける商品です。超立体と言うだけあって すきまを作らずにフィット感に優れているようです。類似のラインナップには「超快適マスク」などもあります。

●インターバランス L-92 アレルケア(カルピス)
L-92乳酸菌という、カルピス社が保有する約2000種の微生物から選び出された乳酸菌を使用し、カラダの中からアレルギーに強くなる効果があるそうです。 英文字と数字の組み合わせは科学的に効きそうなイメージがあります。

今回は花粉対策のネーミング事例をとりあげましたが、特許庁のホームぺージで検索すると「花粉」を含む商標は140件ほどが登録または出願されています。中でも「かふん/花粉」といった言葉そのもので登録されている例(30類菓子)もあります。 花粉の季節には花粉対策のネーミングに注目してみるのも興味深いかもしれません。