ネーミングに求められる基本的な要素には、Vol.２でもご紹介したとおり言いやすさ・覚えやすさ・分かりやすさなどがあげられますが、その中でも最近、重要視されているのは『分かりやすさ』の部分ではないでしょうか。
メーカーにお聞きすると、コンビニやスーパーなど数多くの商品が同じ棚にならんでいる状況で、商品を選ぶのに費やす時間はどんどん短くなってきているそうです。 だからこそ一度見聞きしただけで、どのような商品かを伝えられる『分かりやすさ重視のネーミング』が以前よりも求められるようになってきています。
長年にわたり人気の高いブランドには、【キレイキレイ】（ライオン）や
【熱さまシート】（小林製薬）などがあり、最近では【Cheeza】（江崎グリコ）や
【麦とホップ】（サッポロビール）、【∞プチプチ】（バンダイ、川上産業(株)：商標出願中）などがあげられます。
いずれも商品特徴をストレートに表現し、市場に幅広く受け入れられたブランドと言えるのではないでしょうか。
一般名称ほど分かりやすさで勝てるものはないと思われるでしょうが、それでは商標登録ができず他社との差別化を図ることが難しくなります。 そこで、商品内容やイメージを分かりやすく表現し、なおかつ商標登録が可能なネーミングが、今後さらに必要になってくるかもしれません。