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最新ネーミング事情Vol.3 ネーミングにおける言語の特性

ネーミングにおける言語の特性 最近のネーミングにはさまざまな言語が使われます。最も多いのはやはり英語ですが、商品の特性に応じて、ヨーロッパの言語なども使われるようになってきています。 それぞれの言語の特長をかんたんにまとめてみました。

●英語: 日本人が6年間学習する言語なので、かなりポピュラー。特に中学生レベルの英語はさまざまなシーンで、日常生活に溶けこんでいるので、意味の想起性が高いです。 また短めの単語は、スペルのままでも読める人が多いようです。しかしネーミングに使用されている例がたいへん多いので、基本的な英単語は、ほぼ商標登録済みの状態です。

●イタリア語、スペイン語: ほぼローマ字読みができるのが特長。またユニークな音感として印象に残ります。 英語と比べると、比較的、商標登録がしやすいのですが、音楽用語と共通のイタリア語などはほぼ商標登録されつくしています。またレストランなどでお馴染みの単語も同様です。

●フランス語: 日本人には英語的な発音が染みこんでいるので、なかなか読みづらいです。全体的には ソフトな音感を持つ単語が多いようです。アパレルや化粧品の業界では比較的多く使われているケースが目立ちます。

●ドイツ語: 全体的に固くて、男性的な音感が多いように思います。機械系や医薬品の業界で使われるケースが見受けられます。

●スワヒリ語: アフリカで多く使われる言葉です。ジャンボジャンボのように単語を繰り返してつかうこともあり、おもしろい音感が多いようです。 ちなみにジャンボは、スワヒリ語の「こんにちは」。