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最新ネーミング事情 Vol.160 スーパー銭湯のネーミング

ストレスの多い現代社会では、いかに日頃の疲れを癒してリラックスするかも大事な要素です。
そんな癒しを求める人に人気があるのがスーパー銭湯。
最近ではサウナブームでその存在が再注目されています。
内風呂以外にサウナや水風呂、ジャグジー、露天風呂、岩盤浴などの入浴施設からレストラン、読書室なども備えてリラックスできる空間を提供しています。
今回はそんなスーパー銭湯のネーミングをタイプ別に取り上げてみました。

  • 「〇〇の湯」パターン

ある意味一番オーソドックスで数も多い表現かと思われます。
お風呂施設であることがストレートに伝わり、〇〇の部分で特徴や個性などを盛り込むことができます。

  • 豊島園庭の湯
    2003年開業の西武グループの(株)西武園ゆうえんちが運営する温泉施設です。
    都内でも珍しい天然温泉を使用しており、名前の通り1,200坪の日本庭園が望め、温泉につかりながら庭園の緑や草花を楽しめるのが特徴です。
  • テルマー湯
    2015年にオープンした新宿エリア初の大型温浴施設です。名前の由来はローマの公衆浴場「テルマエ」から着想したものだそうです。
  • 極楽湯
    1996年開業の「店舗数日本一の風呂屋」です。店舗数は国内42、中国10を誇ります。
  • 「スパ」を使用したパターン

最近増えてきたのが「スパ」を使用したネーミングです。
利点としては「湯」「温泉」などと比較して、高級感やオシャレ感をイメージしやすいことがあげられます。

  • スパジアムジャポン
    2019年開業の日本最大級の天然温泉・岩盤浴施設です。
    15種類のお風呂とサウナがあり、グランピング気分が楽しめる岩盤浴ラウンジでは約3万冊のコミックや雑誌が読み放題です。
  • タイムズ・スパ・レスタ
    2006年開業。「都心の大人のスパ施設」をコンセプトにした施設。
    名前のタイムズはパーキングで有名なタイムズ(Times)が経営しているからのようです。
  • スパ・ラクーア
    2003年開業。後楽園ゆうえんち(現東京ドームシティ)の再開発計画により建設されました。
    名前の由来はフランス語の女性定冠詞のLaと日本語のLaqu(楽)、英語のAqua(水)をあわせたものからきています。
  • その他のパターン
  • おふろの王様
    東京建物リゾート(株)が関東で運営するチェーン。
    『ただお風呂を楽しむだけでなく、美容や健康、ふれあいをキーワードに「なくてはならない癒しの湯」を提供する』ことをコンセプトにしています。
  • 水春(すいしゅん)
    大阪府の企業・ビーバーレコードが運営するチェーン。
    関西エリアを中心に8店舗で展開されています。
  • ほのか
    「美」と「癒し」のスパリゾート、をコンセプトにしたチェーンです。
    北海道6店舗、千葉2店舗で展開されています。