7月となり、早くも2024年が折り返しを迎えました。
「7」といえば、七福神、七並べ、虹の色の数(七色)、ラッキーセブンなど、何かと印象に残る数字です。
ちなみに「ラッキーセブン」は野球から来たもので、「9回という長丁場において、試合が動くのが7回である」からだそうです。
今回は、「7」にちなんだネーミングをご紹介します。
- ウルトラセブン(特撮番組、ヒーロー)
「ウルトラ“マン”セブン」ではないことに注意が必要です。
「隊員が6人いるウルトラ警備隊の、新たな7人目である」というのが作中の設定です。
制作側の由来としては、同作の監督、円谷 一氏の別企画であった『我らご先祖様ウルトラセブン』という、登場人物が7人搭乗する石器時代のファミリードラマから譲り受けられたことが、当時の演出家である満田 穧氏から語られています。
「タイトルが“ン”で終わる作品がヒットする」というジンクスが放映局のTBSであったこと、「ラッキーセブン」など良い意味があるということがポイントだったそうです。
- RX-7(自動車/マツダ)
元々は「サバンナRX-7」の名称で、当時レースで活躍していた「サバンナRX-3」の後継車として誕生しました。
「R」は「ロータリーエンジン」、「X」は「未来を象徴する記号」、そして、「7」はマツダ内での車格番号となっています。
日本ではあまり馴染みがないですが、「3」「7」以外の「RX-○」も実在しており、RX-2は「カペラ」、RX-4は「ルーチェ」、RX-5は「コスモ」、それぞれのロータリーエンジン搭載モデルの輸出名となっています。
また、RX-8はRX-7の次のロータリーエンジン搭載車として登場、RX-8がシリーズ最後の車種で、RX-1とRX-6は欠番となっています。
また、こちらも「ラッキーセブン」にあやかって「7」という番号が選ばれたと言われています。
- 七人の侍(映画)
タイトルの通り、7人の登場人物が活躍する物語ですが、「なぜ7人なのか?」については、明確な記録が残っていないようです。
「黒澤 明監督が何の気なしに『七人の侍』というタイトルを挙げたら、それに決定してしまった」とも、「当初主要人物を6人で考えていたものが、脚本をブラッシュアップする過程で7人になった」とも言われており、いずれにせよ「7」であることに深い意味は無かった可能性が示唆されます。
しかしながら、後年の様々な作品で「主要人物7人」というフォーマットが採用されていることからも、これが理想の数字であったことがうかがえます。
- SE7EN(歌手)
日本でも度々ヒットチャートに登場する、韓国のR&Bシンガーです。
本名は최동욱(チェ・ドンウク)氏。
アーティスト名は、デビュー前に事務所の社長との食事中、「カクテキが7つ残っているのを見て」決めたとのことです。
アルファベットの「V」を「7」へ置き換えていることに、ひと工夫が見られます。
- セブン&アイ・ホールディングス
セブン-イレブン・ジャパン、イトーヨーカ堂などを傘下とする持株会社です。
コンビニエンスストアの「セブン-イレブン」は、開店当初の営業時間が「午前7時から午後11時まで」であることに由来しているのは有名ですね。
持株会社の名前もセブン-イレブンの「セブン」、イトーヨーカ堂(Ito-Yokado)の「i」が由来……と思いきや、公式見解は異なるようです。
同社ウェブサイトによると、「7つの主要な事業領域、イノベーションの頭文字と『愛』を表しています」とのことです。
しかしながら、「7」のロゴデザインが同一であることからも、実際はセブン-イレブンにも由来しているものと推察されます。