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Column196. 言葉遊びを含んだネーミング

商品やサービスの印象を左右するネーミング。一見すると真面目で洗練された印象の名前であっても、その由来をたどると意外にもダジャレや語呂合わせがヒントになっているケースは少なくありません。

今回は、機能性や特徴とユーモアを両立させたネーミングの事例をいくつかご紹介します。

■ コラントッテ(Colantotte)

磁気ネックレスをはじめ、アパレルやスポーツウェアを展開しているブランドです。
名前の由来は関西の方言で「肩、 凝らんとって」という、大切な人を気遣う言葉からきています。
由来を聞いたときの笑顔、肩がほぐれ嬉しくなった時の笑顔を大切にしているそうです。

■ カロナール(Calonal)

解熱鎮痛薬(一般名:アセトアミノフェン)のネーミングです。
名前の由来は熱や痛みが「軽くなる」から着想を得ています。
他の医薬品は英語や他言語の成分や効果を造語したものが多い中、真面目な医薬品らしい響きを持たせつつ、実は日本語のダジャレからきています。

■ アラウーノ(A・La・UNO)

業界ではじめて有機ガラス系素材(樹脂素材)を使った、全自動おそうじトイレのネーミングです。
名前の由来は「トイレを洗う」とフランス語で「様式」を表す「A・La」とイタリア語で数字の「1」を表す「Uno」=世界一清潔な日本のトイレを世界に広げたい。という想いが込められています。
オシャレさと面白さを兼ね備えたネーミングです。

■ アイボ(AIBO/aibo)

1999年に初代が発売された犬型のペットロボット(エンターテインメントロボット)です。
名前の由来は、人のよきパートナーとなる「相棒」また、AI(Artificial Intelligence = 人工知能)・EYE(目)をもつROBOT(ロボット)からきています。
AIBO表記は1999年から2006年まで、2018年からは丸みのある可愛らしいデザインになり表記もaiboと一新されました。

■ ハミデンヌ

押さえるほどはみ出してしまう気になるおなかまわりのお肉をしっかりサポートするガードルのネーミングです。名前の由来は「はみ出ない」からきています。
最後の「ヌ」の意味は公式には発表されておりませんが「パリジェンヌ」のような女性らしい響きです。

機能性と女性らしい響きを掛け合わせた、ネーミングです。 機能や世界観を端的に伝える中で、あえて“言葉遊び”を取り入れたネーミングが、消費者の記憶に残る効果を発揮しています。