音商標の商標出願件数は194件で(2015.4.24現在)、公開された一部をご紹介します。この音商標は新設されたもので、その他のタイプとしては、色彩、位置、動き、ホログラムなど、合計5タイプが生まれました。
●158件の音商標が公開されました (2015.6.10)
公開された音商標のうち、有名なものでは、大幸薬品の正露丸のテレビCMなどに使われるラッパの音が出願されました。歌詞はついていないインストルメンタルな部分です。そのほかにも、サンヨー食品の「♪サッポロ一番」や、エプソン販売のプリンター「♪カラリオ」、アコムの「♪はじめてのアコム」などが公開されました。
●著作権との関連性について
音に著作権がある場合には、著作権者から使用許諾を得る必要があります。
※音商標の出願自体には、著作権者からの許諾は不要です。また楽曲ですが、クラシックや歌謡曲は、一般的に識別力がないとされています。
●商標登録には、実績が必要
出願の要件として、「A社の商品が一般的に想起される」ことが重要です。新しい楽曲を作り、それをすぐに出願しても認められないようです。ただし、言語的要素付きの場合、その言語的要素に識別力があれば、使用実績の提出をする必要はないと考えられております。
※広告業界では音商標を、サウンドロゴ と呼ぶところも多いようです。
■新しいタイプの商標の保護制度に関するQ&A(特許庁)
https://www.jpo.go.jp/seido/s_shouhyou/new_shouhyou_faq.htm