最近、商業施設の名前が変わってきたなと感じます。
古くは「三越」「大丸」など呉服商から発展した百貨店などの漢字ネーミングが主流でした。そして「中野サンプラザ」、「恵比寿ガーデンプレイス」や「サンシャインシティ」(池袋)などの、わかりやすい英語ネーミングが続きました。また、「ラフォーレ原宿」などは森を意味するフランス語で、お洒落な施設などはスペイン語などのヨーロッパ言語を用いるケースもありました。そして現在、日本語のカタカナ表現を使ったネーミングがトレンドとなっています。一部にはダサイとの意見もありますが、メリットとしてはわかりやすいと言う事もあり、この流れは当面続きそうです。
・ヒカリエ(東京、渋谷)
「Hikarie(光へ)」というネーミング。HPでは、街とつながり、渋谷から未来を照らし、世の中を変える光になるという意志を込めて「渋谷ヒカリエ」としました、とあります。2012年開業。
・東京ソラマチ(東京、墨田)
有名になった東京スカイツリーに隣接して2012年に開業した商業施設です。「ソラマチ商店街」、「ソラマチタベテラス」、「ソラマチダイニング」などのゾーンネーミングにも展開されています。
・キラリナ京王吉祥寺(東京、吉祥寺)
HPでは次の説明があります。「キラリと光るモノ・コトがたくさん見つかる。いつも私をキラリと輝かせてくれる。そんな晴れやかな舞台でありたいという思いを込めています」。2014年3月開業。
・キラリトギンザ(東京、銀座)
銀座でキラリと光る場所「KIRARITO GINZA」とオリックス不動産のプレスリリースに由来が説明されています。50店舗を超えるテナントが入居して、2014年10月に開業しました。
・赤坂サカス(東京、赤坂)
放送局TBSを中心に2008年に開業した商業施設です。おくゆかしく色つく桜と共に、人々の笑顔を咲かす、夢を咲かす。また、赤坂にたくさんある坂=坂s=「サカス」も意味しているとのことです。
・ワテラス(東京、千代田)
オフィス、商業施設、マンションの総合施設ですが、HPを拝見すると、【輪(コミュニティ)を照らす】、【和+テラス(段丘)】、【WATER+TERRA】の3つもの意味をこめられています。2013年開業。
・KITTE(東京、丸の内)
旧東京中央郵便局舎を改築したJPタワー内にある日本郵便の商業施設。日本郵便にちなんだ「切手」という意味はもちろん、「来て」という意味も含まれているそうです。
・あべのハルカス(大阪、阿倍野)
日本一の高さを誇るこのビルの由来は「晴るかす」。意味は「晴れ晴れとさせる」古語だそうです。
単純に「遙か彼方」をイメージしていましたが、いろいろ工夫を凝らされているようです。