News Letter

VOL.120 進化するフレーバー・香り名

「いちご」「しお」や「フローラル」「せっけん」など一般的な言葉で表現される事の多かった「フレーバー」や「香り」の表現方法に、各社様々な工夫が見られるようになってきました。特にひとつのブランドで味や香りの種類が多い食品や日用品などに多く見られます。 他社との差別化も目的のひとつですが、ひと工夫した表現で、味や香りに臨場感が生まれ、より消費者の購買意欲を刺激する効果があるのではないでしょうか。

■多様化する表現
下記はほんの一例ですが、「フレーバー・香り名」の表現で使用されているものです。
「情緒+味」「シーン+香り」など、消費者により魅力的に伝わるように工夫されています。

【フレーバー】
刺激的レモン (SPARX/アサヒビール)
浪花ジンジャー (焼酎ハイボール/宝酒造)
グランミルク&手摘みいちご (THE PREMIUM Gran/明治)
濃い果実氷 (ICE BOX/森永製菓)
甘コクソース焼きそば (究麺/明星食品)
味わいしお味 (ポテトチップス ギザギザ/カルビー)
スマートスイート (アーモンドチョコ/明治)
月夜のベリー (グラマティック/ロッテ)
コールドスマッシュ (ミンティア/アサヒフードアンドヘルスケア)

【 香り 】
ロゼチェリーの香り (Ban/ライオン)
トロピカルリゾートの香り (ビオレさらさらパウダーシート/花王)
クラッシュシトラス (GATSBY DEODRANT AQUA/マンダム)
ルビーフローラル (レノアハピネス アロマジュエル/P&G)
ふわりそよぐ草原の香り (ファブリーズ/P&G)
フローラルローズ (消臭力/エステー)
シャルドネスパークリング (贅沢泡とろ入浴料/牛乳石鹸)
リラックスローズの香り (バスロマン/アース製薬)
クリアラベンダー (リップフォンデュ/ロート製薬)
また、「明るく前向きな女性をイメージした『Scarlett(スカーレット):フルーティフローラル調の香り』」(ソフランアロマリッチ/ライオン)」など、女性の名前を香りの名前に使用する新しい表現も登場しています。

■フレーバー・香りの使用の注意点
オリジナリティの強い「フレーバー・香り名」は積極的に商標登録されている印象を受けます。 また、使用している単語が一般的な単語の組合せでも、登録できる可能性がありますので、使用される前の商標チェック、また登録の可能性があるならば出願へすすまれる事をおすすめいたします。 最近では、製法や成分名にもオリジナリティのある表現が求められています。