News Letter

Vol.87 増える機能ネーミング

各メーカーや企業から発売される商品には多くにネーミングが付けられ、商標登録されていますが、近年は商品の「機能」にもネーミングが付けられています。機能名が付けられている商品は、特に電器製品や機械類に多く見られます。
消費者にとってメリットの大きい機能や、他社商品との差をわかりやすく表現することで、商品の知名度や売上をアップさせることがメーカーの狙いです。また機能名は商品名と同じように任意の分類で商標登録できますので、登録済みの機能名は知的財産として保護されます。

【機能ネーミング一例】 ※図形での登録

Ag+イオンコート※シャープ 洗濯機[第7類 家庭用電気洗濯機]
FACE CATCHキヤノン デジカメ[第9類 写真機械器具ほか]
スマイルシャッターソニー デジカメ[第9類 写真機械器具ほか]
フィルター\お掃除ロボット松下電器産業 エアコン[第11類 家庭用エアコン]
動くん棚三菱電機 冷蔵庫[第11類 冷凍機械器具]
バリアコート※INAX システムキッチン[第11類 流し台]
[第20類 家具]

■商標登録されていない機能名も多数
機能名には固有メーカーの製品に限らず、各社が共通の名称で使用している例もあります。自動車の「キーレスエントリー」や「アンチロック・ブレーキ・システム」は、各社が一般名詞として使用しています。普及率が急上昇しているハードディスクレコーダーの「追っかけ再生」も特定メーカーの登録商標ではなく、一般名詞として各メーカーが使用しています。