2020年は日本での代替肉普及元年といわれており、大手食肉企業の参入によって、スーパーマーケットやコンビニでも商品を見かけることが増えました。
代替肉とは、大豆や植物性の原料を使った加工食品で、「プラントベースドミート( P B M )」や「フェイクミート」と呼ばれることもありますが、日本では「大豆ミート」の呼称がもっとも多く使われているようです。
そんな代替肉市場で、今注目されている会社のひとつがフードテックベンチャーのネクストミーツ株式会社(2020年6月設立)です。
『地球を終わらせない。』を企業理念に掲げ、2021年1月の米国での上場以来、アジアを中心とする10か国以上で展開しています。
- 社名の由来
地球や子供達の未来のために環境について真剣に考えた結果、動物性の肉に替わる「おいしい植物性の肉」を世界に普及させようと、『未来・次世代』への想いを込めて【NEXT MEATS】としました。
- NEXTシリーズ
次世代の代替肉を代表する商品となるべく、Makuakeでリリースした『NEXTバーガー1.2』を始め、『NEXT牛丼1.2』『NEXTカルビ1.1』『NEXTチキン1.0』と、すべての商品名に“NEXT”と“バージョン”を付加して展開しています。
NEXTバーガーは発売当初の1.2から、2.0→2.1とバージョンが変更されており、パッケージのリニューアルや増粘剤を抜くなど、品質と美味しさが向上するごとにアップデートされていきます。
Apple社のように、フードもハードウェアのように進化させていくという考えで、大幅アップデートは整数を、マイナーチェンジは小数点以下を繰り上げているそうです。
ギルトフリー食材でもある代替肉は、ここ数年の健康意識の高まりも相まって幅広い層に支持されるようになりました。
『NEXTカルビ』などの焼肉用代替肉は、一人焼肉推奨店の【焼肉ライク】や全国のイトーヨーカドー店舗でも販売されています。
- ロゴデザインについて
シンボルマークとロゴタイプが一体化したロゴマークは、鮮やかな青い円で美しい地球を、グラデーションは変化=進化を表しています。
他食肉メーカーが温かみのある赤系が多い中、爽やかで新規性を感じさせる色合いです。
丸をベースとしたアイコニックなデザインはSNSのアイコン規格にもぴったりと収まるため、今の時代にはとても使いやすい表現といえるでしょう。
ロゴタイプは、未来的なフォントと造形文字を組み合わせて古今融合をイメージしているそうで、動きのあるフォントは先進性や技術力を感じさせます。
また、EとXをつなぐ「→」はスピード感と次の時代へ突き進んでいくイメージ、そして食×人×未来の繋がりを連想させます。
ネクストミーツの代替肉の原料は大豆やエンドウ豆など植物性タンパクで、100%植物性との記述はあっても大豆ミートとは記載していません。
食肉製品ではあまり見られないネーミングとデザインは、売り場でもひときわ目を引くようです。
また、牛肉の代替肉だけではなくチキンやツナも商品化し、2022年には日本初の代替肉専用工場「ネクストファクトリー」も完成する予定だそうです。
- その他の代替肉ブランド/商品名(メーカー)
- ミラクルミート(DAIZ)
- まるでお肉!/大豆ミートの〇〇(伊藤ハム)
- NatuMeat/大豆ミート〇〇(日本ハム)
- 大豆ライフ/大豆のお肉を使った〇〇(丸大食品)
- お肉屋さんの大豆MEAT(yonekyu)
- ダイズラボ/大豆のお肉(マルコメ)
- PlantBased《プラントベース》/大豆ミートの〇〇(KAGOME)
- ZEROMEAT(大塚食品)
- Vegetive/大豆からつくった〇〇(イオン)
- ソミート/染野屋