日本では日常から「ひらがな」「カタカナ」「漢字」「アルファベット」を使い分けています。その中で和製英語という言葉をよく耳にします。
日本人が通じると思っている言葉が英語ネイティブへ通じない事は多いかとおもいます。そもそも英語だと思っている単語がフランス語やドイツ語、ポルトガル語だったという事も多くあります。
(和製外国語という方が正しいかもしれませんが、今回は和製英語とします)
■和製英語が生まれたと考えられる理由
・日本人はもともと言葉遊びなど、言葉を作り変える能力がある
・海外から取り入れた文化を独自にアレンジすることに長けている
(わかりやすく・使いやすくアレンジする)
・聞き間違い
・ローマ字のまま読んでしまう
下記では様々な日本人による和製英語の種類をピックアップします
■アレンジされた英語(使いやすい英単語を引用)
・サラリーマン・・OFFICE WORKER
訳すると「給与」男となり。意味がわかりません。英語では男女に差はなくOFFICE WORKERです。
・ファイト!・・「GO FOR IT!」「KEEP IT GOING!」など
日本では「ガンバレ!」など応援の時に使われますが、英語では「戦え!」という意味になってしまいます。
・ノートパソコン・・LAPTOP (COMPUTER)
LAP(膝から太ももにかけての部位)+TOP(~の上)から、膝上で操作する持ち運べるコンピュータを指します。
■略称アレンジ
ペン・・PENCIL
ファックス・・FACSIMILE
サイン・・SINGNATURE
■英語でない
リュックサック&ランドセル・・どちらもオランダ語。RUCKSACKは登山用の背負い鞄
RANSELは軍事用かばん
アルバイト・・・ドイツ語のARBEITからきています。
■他言語の組合せ
シュークリーム・・CHOU(フランス語)+CREAM(英語)
アキレス腱・・ACHILLES(英語)+腱(日本語)
■聞き間違い
ミシン・・SEWING MACHINE(マシーンがミシンに聞こえ、そのまま定着)
Yシャツ・・WHITE SHIRT(ホワイトシャツがワイシャツに聞こえ、Yに置き換え)
■当て字?アレンジ
ポン酢・・ponc/ポンス(オランダ語:柑橘類の果汁)「ス」を「酢」にアレンジ。
■ローマ字読み
ミンチ/メンチ・・MINCE(ミンス)
オアシス・・OASIS(オエーシス)
独自アレンジ、読み間違い、聞き間違いなど、様々な形で定着している和製英語は、外国の方が日本語をマスターする事が難しいと言われる理由でもあります。
また、和製英語がそのまま通じる言語になった事例もあります。
・「WALKMAN」・・SONYの商標です。いかにも日本的な英語ですが、商品の広がりとともに、世界中に定着しました。
・「COSPLAY」・・COSTUME PLAYが語源です。日本人が得意とする略称で「コスプレ」と呼ばれるようになり、日本のコスプレ文化が注目され、海外でも辞書に掲載されるほど定着しています。
最近は正しい英語表現が求められるようになりつつありますが、和製英語は日本人特有で、とてもクリエイティブにも感じられます。