ネーミング開発の際、インパクトや独自性、話題性などもひとつのポイントとなります。しかし飲食店などの場合、「声に出す」必要があるため、注文をためらってしまう事もあるようです。
● ラブポーションサーティーワン/31アイスクリーム
連日続く猛暑で冷たいアイスクリームを召し上がる方も多いのではないでしょうか。アメリカンタイプの31アイスクリームは、定番のフレーバーから季節限定、ワクワクするような楽しいフレーバーなど種類も豊富です。
定番商品の中の「ラブポーションサーティーワン」。ラズベリーとホワイトチョコの甘酸っぱいアイスクリームです。説明文には「恋の媚薬」とも書いているので、男性や大人になるにつれて少し恥ずかしく感じてしまうネーミングかもしれません。
その他、季節限定の「ピンク☆パチキャンMAX」や「ウーララ!パンプキン」なども、独特なネーミングです。
● あげぽよ/セブンイレブン(セブンカフェドーナツ)
2016年に期間限定で発売されたセブンカフェドーナツです。もちもち食感の生地の中に滑らかな生チョコホイップクリームが入ったもので、美味しくオススメとの声が多いのですが、レジで注文するのに抵抗があるとの意見が多く見受けられました。
ちなみに「あげぽよ」は、2011年に新語・流行語大賞にノミネートされた言葉で、若者の間でテンションが上がった際に使われていました。
● 「恥ずかしい」で話題になる
メディアやネットでも多数取り上げられるお店が、京都市伏見区にあるカフェ[ポポロヒロバ]。店内はアンティークな家具などがあり落ち着いた雰囲気で、食事も出来ます。
このお店がメディアで取り上げられるのは、メニューのネーミングです。
・食事メニュー
「闘牛士のマンボ」「負けてたまるかハンバーグ」「マジでツンツク」「君といつまでも」
・パフェメニュー
「今日は帰りたくないの」「迷子の私を抱きしめて」「あなたの色に染められたい」「好きにしておくれやす」 上記はあくまで一例で、その他も独特なメニュー名のオンパレードです。
その他、「長すぎるネーミング」や「~を添えてなどオシャレ過ぎるネーミング」などもためらってしまうようです。 飲食店など「声に出して」注文する場面が想定される場合は、話題性やインパクトの他にも、お客さまの立場になることも重要かもしれません。