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VOL.75
(2006.7)
ネーミング開発〜商標出願までの流れ |
新製品や新しいサービスのネーミングは、商標権によって権利を保護することが出来ますが、
商標取得についての流れは、案外ご存じない方が多いようです。
今回はネーミング開発から商標出願の流れについて、順を追ってご説明していきます。
1/ネーミング開発
新製品の発売が決定されますと、ネーミングの開発が必要となってきます。開発用のコードネームがそのまま移行する場合もありますし、商品企画部やマーケティング部、また宣伝部や営業部など各部署がそれぞれのネーミング・アイデアを持ちよることもあります。
大型商品などの場合は、広告代理店にPRとあわせて依頼されたり、弊社のようなネーミング開発の専門会社に、ご依頼いただくケースもあります。
2/商標分類の確認
国際商標分類は、全部で45の類に分かれており、その中で、さらに類似群コードという項目に細分化されています。(例:ビールは第32類で、類似群コードは、28A02です)
類似群コードがわからない場合は、知財部や弁理士に事前確認しておくことがたいせつです。
また特許庁のホームページで、競合商品が、どの類似群コードで登録しているかチェックするのもひとつの手段です。
3/同一商標チェックは、特許庁ホームページで
知財部や弁理士に商標調査を依頼する前に、特許庁のホームページで確認しておくことをおすすめします。せっかく考えたネーミングでも、すでに他者が登録しているケースも多く、詳細な商標調査を依頼しても無駄になってしまいます。
4/知財部に商標調査の依頼、または弁理士商標調査
ネーミングの候補が絞り込まれると、知財部または弁理士に詳細な商標調査を依頼します。
この場合は、複数のネーミング候補案を調査されることをおすすめします。一案だけに絞り込んでしまうと、商標調査の結果がアウトの場合に、ネーミング開発の作業がストップしてしまいます。
5/ロゴ(パッケージ)開発
パッケージの開発は、商品開発と平行しておこなわれるケースが多いようです。しかしロゴ開発については、前述の商標調査の結果を見てから進行されることをおすすめします。
特に外部のデザイナーに発注する場合などは、(商標調査の結果がアウトの場合に)、コストと時間が余分にかかってしまいます。
6/商標出願〜商標登録
商標調査の結果がOKの場合は、商標出願に進みます。この業務も知財部か弁理士に依頼します。現在、商標出願から登録までは、約10ヶ月前後の日数がかかっています。弁理士事務所に依頼した場合、商標出願〜登録までの費用は約21万円前後です(印紙代含む)。
【資料】商標出願から登録までの流れ(三枝国際特許事務所のHPから) http://www.saegusa-pat.jp/tm/tm_02_1.htm
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