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VOL.97 (2009.7)
注目される「今どきの朝食市場」
■健康志向は食事の見直しから
健康意識の向上、肥満防止策として「夕食を食べ過ぎない」「遅い時間帯に食事をしない」などの方法が有効といわれています。しかし現実的にはどうしても遅めの時間にしっかりと食べがちです。
そこで夕食ではなく「朝食をしっかり食べる」というライフスタイルが注目されています。数年前から「朝食は健康のためにも摂りたいが、つくるのが面倒」という理由から自宅の外で朝食を食べる「ソトアサ族」「朝活族」などと呼ばれる人も増加しています。朝食を抜かずにきちんと食べることで頭がはたらき、社会人でも学生でも午前中から充実した一日をスタートできます。 最近は朝の時間帯に自宅や会社のデスクで飲食することを想定した商品が活気を見せています。

■朝を充実させる商品
・健康を促す朝商品 「カゴメ 朝のフルーツ これ一本」
「グリコ 朝食りんごヨーグルト」 など
摂りやすい量にパッケージされており、お皿も不要なので「手軽に毎朝、習慣としてひとつ食べる」というスタイルを訴求。健康の維持、さらにリピート購入を促す効果も期待できる

・新しいスタイルを提供する朝商品 「明治 Perfect Plus デスクの朝食」
「ハウス めざめるカラダ朝カレー」 など
今まで食事の場ではなかったデスクというシーン設定や、有名スポーツ選手が食べているという報道の影響など、古い概念にしばられない発想やスタイルによって、今後も多様な変化をしながら広がる予感

・ショルダーフレーズ等で
朝を訴求する商品
「バランス朝食 カロリーメイト(大塚製薬)」
「笑顔で朝食 つぶコーンスープ(ポッカ)」 など
商品名はそのままでも、ショルダーフレーズで“朝用”を想定することによって、商品が持つ特性や利点を新たな魅力としてユーザーに伝えることも可能

朝食を重視する動きは今後も続くと思われ、早起きが習慣として身に付けば、あわただしい朝からゆとりのある朝へとライフスタイルも変化していきます。そういった朝にぴったりな商品が出れば、「買いたい、食べたい」と思う人も多く現れるのではないでしょうか。


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