ネーミングは一般的に「短ければ短いほど良い」とされています。
その理由のひとつとしては、「覚えやすい」という事があげられます。
しかし、少ない文字数の中で商品特長や分かりやすさを表現するのはとても難しく、
短くて良いネーミングはすでに商標登録されてしまっている事が多くあります。
また、短いネーミングは覚えやすい反面、忘れられやすい可能性もあります。
■魅力的な長いネーミング
一方で、長いネーミングは「覚えにくい」というデメリットはありますが、商品特長を分かりやすく表現できるので、消費者が安心して購入することができます。また、長いネーミングでインパクトをもった商品が話題を集める事もあります。
・「風に吹かれて豆腐屋ジョニー」/男前豆腐店 ※
・「栗原さんちのおすそわけ」/雪印メグミルク ※
・「シャワートイレのためにつくった吸水力が2倍のトイレットペーパー」/日清紡ペーパープロダクツ
・「辛そうで辛くない少し辛いラー油」/桃屋
・「信州安曇野の美味しい水を使った紅茶」/水宗園本舗
■最も長いネーミング?
「願いを結んで 思いを結んで ひとを結んで お遍路さん
四国霊場八十八ヵ所 暑熱厳寒山々踏みこえ 巡り巡ってうれしや上がり三ヵ寺
嗚呼生きててよかったと 幸せ味わう創作和菓子 呼ばれたし名は大結願(だいけちがん)」 ※
2011年香川県さぬき市から88文字の名前のお菓子が発売されました。
四国八十八ヵ寺を巡るお遍路さんに由来するお菓子だそうです。
あまりにも長いので通称は「大結願」だそうです。
■ネーミングの形にこだわらない
もちろん、短く、分かりやすく、なおかつインパクトのあるネーミングはありますが、上記の例からみても、長くても魅力的なネーミングはたくさんあります。短さにこだわらずに、様々なネーミングの形から検討することで、商品の魅力をより伝える事ができるのではないでしょうか。
※印は商標登録されています
|