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VOL.148 (2017年)
ドナルド・トランプの商標戦略 |
2017年1月20日にアメリカの大統領に就任するドナルド・トランプ氏。
実はビジネスマンとして商標登録を多数行っていることでも有名です。
■選挙スローガンも商標登録
大統領選挙中に掲げていたスローガン「MAKE AMERICA GREAT AGAIN(アメリカを再び偉大に)」ですが、こちらは本国アメリカで既に商標登録済み。
米国特許庁の商標データベースを見てみるとTシャツやステッカーなどの選挙グッズや政治運動にかかわるサービスなどの分類で登録されているようです。
ちなみにこのスローガンは過去に第40代大統領であったロナルド・レーガン氏も使用していますが、そちらは正確には「LET’S MAKE AMERICA GREAT AGAIN」でした。
■「TRUMP」中国でも商標出願
そんなトランプ氏は先日、対中国に関する発言の中で「“一つの中国”の原則には縛られない」という中国側を挑発するかのような言動が注目を浴びています。
しかしビジネスマンとしては商標「TRUMP」を中国でも出願しているとのことです。
中国でトランプ氏が商標出願を始めたのが2006年。出願は英語の「TRUMP」の他に、名前の発音を漢字で表記した「特朗普(tè lǎng pǔ)」や「川普(chuān pǔ)」など多数にわたります。
ちなみに申請人名称の中文表記は、唐纳·川普(英文:DONALD J. TRUMP)となっています。
トランプ氏は2006年12月に「TRUMP」の商標出願を申請しましたが、その2週間前に中国人が既に出願済みだったため、登録が認められませんでした。トランプ氏側は提訴しましたが、一審二審ともに訴えが認められずに2015年5月に敗訴が確定しました。
その後、この先願商標に対する無効申請や商標の再申請などの過程を経て、米国大統領選から間もない2016年の11月に、トランプ氏が出願していた「TRUMP」は中国商標局の初期審査を通過しました。ここから3ヶ月以内に異議申し立てが無ければ正式に登録されるようです。
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