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VOL.154 (2018年)
独自技術のブランド化
ネーミングは製品などのモノに対して付けられることが多いですが、最近はモノ以外の目に見えない技術(機能)に対して付けられることが増えています。今回は技術ブランドの実例やメリットなどをご紹介します。

★技術ブランドの実例
・プラズマクラスター(プラズマクラスターイオン発生技術)→ シャープ
自然界に存在するのと同じプラスとマイナスのイオン。濃度を高めても安全性が確認された空気を浄化するシャープ独自の技術です。濃度を高めることで、空気の浄化、消臭に加え、フェイスケアや静電気抑制などの効果を実証してきました。※同社HPより抜粋

・アイサイト(自動車の衝突回避技術)→ SUBARU
人の目と同じように、左右2つのカメラで立体的に環境を把握。クルマだけでなく歩行者や自転車なども識別し、対象との距離や形状、移動速度を正確に認識することができます。 ※同社HPより抜粋
・ヒートテック(保温性繊維技術)→ ユニクロ
世界的繊維メーカーである東レとユニクロが共同開発した新素材です。体から蒸発されるエネルギーが繊維に吸着するとき、水蒸気の「運動エネルギー」を「熱エネルギー」に変換。素材自体が暖かくなります。 ※同社HPより抜粋

★技術ブランドのメリット
・目に見えにくい技術を可視化して技術の認知をあげることができる
・競合他社との差別化を図ることができる
・商品(技術)のコモディティ化を防ぎ、他社にない優位性をアピールできる
・結果として価格の低落を防ぎ、高付加価値を維持することができる
・技術ブランドを展開している企業の価値もアップさせる

★技術ブランドの水平展開
プラズマクラスターやアイサイト、ヒートテックなどは単発商品への搭載にとどまらず多様な製品に水平展開することで、そのブランド性を広げることに成功しています。

上記の例に限らず技術ブランドの利点として、その技術が応用できるジャンルであれば多種多様な商品に展開が可能なことがあげられます。場合によってはOEMなどで自社に限らず他社も含めた広い範囲で採用されるケースもあります。グローバルに広がるビジネスシーンでもますます技術ブランドの必要性は高まっています。

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