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VOL.156 (2019年)
流行語の商標登録 |
毎年年末が近づくと、その年の流行語が話題になります。
流行語は多くの人が興味を持ち言葉としてもパワーがあるので、それを利用して商標として使用しようとする人や企業が出てくることがあります。以下に、ここ数年で話題になった流行語※1の商標登録や商標出願例をご紹介します。
※1ユーキャン新語・流行語大賞の過去(現在含む)事例を参考にしています
★過去の流行語の商標出願例
※2流行語のカッコ内の数字は流行語大賞ノミネートの年度です
・そだねー(2018年)
「そだねー」2018年2月27日出願 北見工業大学生活協同組合 16、25、30類(審査待ち)、2018年3月1日出願 六花亭製菓(株)30類(審査待ち)、他7社(個人含む)が出願(審査待ち)
・(大迫)半端ないって(2018年)
「半端ないって\ハンパないって」2018年6月21日出願 (株)ピーエスジェイコーポレーション 30類(審査待ち)、「大阪半端ないって」2018年7月10日出願 (株)サンタプラネット 30類(審査待ち)
・もぐもぐタイム(2018年)
「もぐもぐタイム」2017年9月8日出願(株)バンプレスト 8、21、24、28類(審査中、拒絶通知あり)、2018年4月18日出願 全国農業協同組合連合会 29、30,、31、32、33、35、43類(審査待ち)、他3社(個人含む)が出願(審査待ち)
・インスタ映え(2017年)
「インスタ映えカーテン」2017年11月21日出願 (株)アルマック 20、24類(審査中、拒絶通知あり)
・忖度(2017年)
「忖度」2017年4月7出願 山都酒造(株) 33類(拒絶査定)、他3社が出願(拒絶査定2社、審査待ち1社)
★商標登録例
・聖地巡礼(2016年)
「聖地巡礼\SEICHI JUNREI」2013年3月22日登録 (株)WCS 9、42類
・PPAP(2016年)
「PPAP」2017年6月9日登録 エイベックス・グループ・ホールディングス(株) 3、9、14、16、18、20、21、24、25、26、28、30、32、41、43類
・インバウンド(2015年)
「インバウンドカフェ」2011年2月4日登録 一般社団法人国際交流サービス協会 9、35、41類、「インバウンドTV」2016年4月28日登録 (有)日本情報通信東北 38類、他「インバウンド〇〇」複数商標登録あり
★流行語使用(商標登録)のメリット
・話題になった言葉を使うことで注目度が高まる ・言葉自体が有名なので宣伝効果が期待できる
★流行語使用(商標登録)のデメリット
・その流行語が古くなってしまった時に商標としての価値が下がる ・言葉自体の発信者などに権利侵害で訴えられるリスクがある ・出願した企業にフリーライドの悪いイメージがついてしまう
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